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手伝ってやるよ…急死した弟の相続問題、止まらない伯父の介入

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相続問題に、関係のない第三者が口をはさんでくるケースは決して少なくありません。しかし、余計な介入をやめさせたいと思っても、法的な手段があるわけではなく、あくまでも話し合いをするしかないというのが実情です。もしが話し合いが成立しない場合は、どのように対応すべきなのでしょうか。※本記事は、株式会社トータルエージェントが運営するウェブサイト「不動産・相続お悩み相談室」から抜粋・再編集したものです。

母を亡くした3兄弟を気にかけてくれた伯母

高齢化社会、多死社会となった日本では、「人の死」にまつわるトラブルがあとを絶ちません。代表的なものに「争族」の問題がありますが、相続権のない人間が割って入り、ただでさえセンシティブになっているところをかき回すようなケースも少なくないのです。 困るのは、かき回している本人が、その人なりの「善意」に基づいて行動してる場合です。明らかな悪意や策略があるのなら、法的手段で対抗することができますが、そうでないとなると、周囲の人たちは対応に追われ、余計なエネルギーを吸い取られてしまいます。 今回の事例は、相談者の父親の姉(故人)の配偶者が、相続問題に割り込んできたケースです。 ●相談者の家族構成 相談者  :青山弘樹(40代、配偶者・子ども2人) 相談者の父:青山大輔(70代、相談者の父、配偶者は故人) 相談者の弟:孝弘(30代、次男、配偶者・子ども2人)、和幸(30代、三男、独身) 義理の伯父:佐藤久雄(相談者の父親の亡姉の配偶者) *   *   *   *   * 青山さんは40代の会社員で、3人兄弟の長男です。30代の弟2人も会社員をしています。長男の青山さんと次男の弟は結婚し、子どもも設けていますが、三男の弟は独身生活を謳歌しており、結婚の気配はありません。 青山さんの母親は、青山さんが大学生のときに急病で亡くなりました。しかし、当時は父親もまだ現役の会社員で、弟たちはそれぞれ高校生、中学生になっていたため、家庭内にはそれほど大きな混乱は起こりませんでした。 とはいえ、父親の姉である伯母が、大変な助けになってくれたのは事実です。双方の自宅が近かったこともあり、父親の仕事が多忙なときは、食事の心配や身の回りのこまごました世話を引き受けてくれ、とくに三男の和幸さんは伯母を慕っていました。 父親は子どもたちのために働き、青山さんもそんな父親をサポートしました。2人の弟たちも自分の置かれている状況を理解し、大学進学、就職と、堅実な道を歩んでいきました。 父親はその後再婚することもなく会社員生活を終え、子どもたちが巣立って行ったあとの自宅でのんびりと暮らしています。青山さんは20代で大学時代の同級生と結婚。すぐに2人の娘に恵まれました。女の子がいなかった父親は周囲があきれるほど孫をかわいがっています。子どものいない伯母も同様で、青山さんが家族で父親の家を訪問するときには、しょっちゅう伯母夫婦とも合流し、親族で楽しい時間を過ごしていたのです。 「あなたたちのこと、本当の息子や孫みたいに思っているのよ」 次男夫婦に子どもが生まれたときも、伯母たちは大変な喜びようで、青山さんのときと同様、お祝いをはずんでくれたり、会うたびにプレゼントを用意してくれるなど、本当によくしてもらいました。 しかし、そんな伯母も5年前にがんを患い、あっという間に他界してしまいました。残された義理の伯父とは、これまでと同じように交流を続けています。

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