<僕が見たかった青空>今井優希&柳堀花怜 奇跡が起きたMV撮影秘話、センター八木のリフトは“23人で1つの太陽”
乃木坂46の公式ライバルグループとして結成された、僕が見たかった青空(略称・僕青)。6月15日にはオーディションに合格した23人のメンバー発表会が行われ、8月30日には注目のデビューシングル「青空について考える」がリリースされた。活動スタートから約2カ月が経つが、今グループはどのような雰囲気なのだろうか。今回は7人のメンバーに連続インタビューを実施。第3回目はグループのちょうど真ん中、高校3年生の今井優希、柳堀花怜(かれん)にアイドル活動への思い、これからの目標などを聞いた。 【写真】AKB48のまゆゆに憧れてアイドルを目指した今井優希 ■目まぐるしいけど楽しい毎日 ――メンバー発表会から約2カ月。アイドル活動を始めて現在の心境はどのようなものですか? 柳堀:新しいことばかりで、なんとか頑張ってこなしている毎日です。 今井:とりあえず目の前のことに必死な感じで、毎日が本当に目まぐるしいです。2カ月経ってもまだ忙しさに慣れないですけど、今はそれ以上に楽しいです。 ――オーディションにはどのようなきっかけで応募されたのですか? 今井:私は幼稚園のときにまゆゆさん(AKB48渡辺麻友)の握手会に行って、そのときの可愛いさに憧れてアイドルが好きになったんです。今高校3年で、進学先に迷っていた時期に今回のオーディションのことを知って、今まではアイドルになろうなんて考えたこともなかったけど、受けてみるならこれが最後のチャンスかもと思って応募しました。 柳堀:私も似ているところがあって、幼稚園の頃「プリンセスになりたい」みたいな感じで思う非現実的な憧れのようにアイドルを思っていたんですね。それこそ私は看護師を目指していて、進学も看護学部に行こうと現実的な考えを持っていたし。でも、そういう私が抱いている憧れみたいなのを母が知ってくれていたのかな。「こんなのがあったよ」ってオーディションの開催告知を教えてくれたんです。それでじゃあ、最後のチャンスにして、1度くらい受けてみようかなって。 ■今井優希はみんなを幸せにするハッピーガール ――この2カ月間、メンバーと過ごしてグループにどんな印象を感じていますか? 今井・柳堀:仲が良い! 今井:最初、すごい不安だったんですよ。年齢も出身も違う知らない子たちが集まっているわけじゃないですか。人見知りではないけど、そういった中で仲良くなれるかが不安でした。 柳堀:それは私も同じでした。クラスにあるような仲良しグループに分かれちゃったりするのかなとか思っていたんですけど、最年少の13歳から22歳の最年長まで仲良くしゃべって楽しそうだし、みんな満遍なく仲が良い。交わらないメンバーがいないくらいです。 ――今井さんと柳堀さんは、お互いにどのような印象を持っていますか? 今井:ぽりぽり…柳堀で“ぽりぽり”と呼んでいるんですけど、彼女はものすごくしっかりしていて、最初は同い年だと思えませんでした。気配りができるし、周りのこともしっかり見ているし、尊敬できるところだけですね。いてくれるとグループが締まる感じがします。 柳堀:私は同い年くらいだろうなって思っていたけど(笑)。みんなが言っていますけど、優希ちゃんはとにかくハッピーガールなんですよ。そばにいるだけで勇気や元気を分けてくれる人で、幸せを運んでくれる不思議な力を持っているなと思います。ずっと隣にいてほしい存在です。 今井:え~、ちょっとうれしくて泣いちゃうじゃん。 ■センターの八木仁愛のリフトは全員で支える結束の形 ――1stシングル「青空について考える」はキャッチ―なメロディが耳に残る爽やかな青春ソングです。この楽曲に感じたこと、この楽曲でファンに伝えたいことは? 今井:楽曲自体が明るく爽やかで、青春を感じられる曲だと思っていて、だからこそ青春時代にあった夢を追う気持ちを思い出して、この曲が1歩を踏み出すきっかけになってくれるといいなと思います。 柳堀:私たちもそうなんですよね。夢を追って頑張っていた子、最後のチャンスだと思って受けた子、進路に悩んでいた子。それぞれが一歩を踏み出した結果、今こうやって憧れだったアイドルになれた子たちの集まりなので、この曲で1歩踏み出す勇気が欲しい人たちの背中を押してあげたいです。 ――ミュージックビデオ(MV)にはメンバーそれぞれのソロシーンもあります。ご自分のアピールポイントを挙げるとしたらどんな点ですか? 今井:私はセンターの仁愛ちゃん(八木仁愛)を心海(須永心海)と一緒にリフトするところかな。あれは見せ場としてだけでなく、全員でセンターの仁愛ちゃんを支えていくという想いと重なっているんです。メンバーの結束を表しているのがすごく素敵なんです。 柳堀:あそこはリフトを中心に、23人で太陽のような1つの光を表していると聞きました。曲全体の振りも他のグループにはない新しさなので、「僕青」のアピールポイントになっているなと思います。あと、私は最後のサビのところがすごく好き。全員でダッシュするシーンがあって、そのシーンのMVの撮影は胸アツでした。 今井:あの日だけ晴れたんだよね。 柳堀:MV撮影中ずっと雨で、最終日のその日だけが奇跡的に晴れたんですよ。雨の翌日、あの青空の中で撮れたという背景もあって、その上で私たちがこのデビューシングルで走り出すみたいなのが重なって、もう気持ちが高まりまくって。今MVを観てもまた走り出したくなるし、観てくださった方も夢に向かって走り出してほしいです。 ■これからの成長を一緒に共有してほしい ――自分はこういうところでグループの力になっていきたい、というビジョンがあれば教えてください。 柳堀:年齢的にちょうど真ん中なので、両側を引っ張れる存在でありたいです。今もまとまっていますけど、もっともっとみんなをつなげる存在になりたいです。 今井:私はやっぱりハッピーガール?(笑) 人と話すことが好きなので、楽屋でも誰かを捕まえて話しかけちゃいますね。話すこと自体が好きだし、話して楽しい雰囲気を作るのも大好きです。 ――これからの活動で楽しみにしていること。やってみたいことは? 今井:「お台場冒険王2023」や「Tokyo Idol Festival 2023」にて歌唱させていただいた時に応援してくださっている皆さんと向き合えるとアイドルになったという実感が湧いて、感動で泣きそうになりながら毎回踊っています。この感動を忘れたくないのでもっと皆さんの前に立てるように、頑張って行きます。 柳堀:私もやっぱり一番はライブの回数を増やすことが目標です。メンバーは沖縄から北海道まで出身が色々だし、全国をライブで回りながら、みんなで地元の美味しいものを食べ歩きできたら最高ですね。 ――最後に、応援してくれているファンにメッセージをお願いします。 柳堀:「僕青」23人全員でお互いを高め合い、支え合いながら日本一のチームワークだと言ってもらえるようなグループにしていきたいです。だからこそ皆さんにはイチから成長していく私たちの姿を見届けてもらいたいし、1stシングルにはデビューへの想いや「僕青」のメッセージが込められているので、たくさん聴いていただけると嬉しいです。 今井:まだ未熟な面はたくさん見えると思います。力を合わせて頑張っていくので、皆さんにもその成長を一緒に共有していただきたいです。「青空について考える」は私たちにとって最初のシングルでとても大切な曲ですが、これが皆さんにとっても大切な曲になれるように一生懸命みんなで届けていきたいです。 ◆取材・文/鈴木康道