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4月FOMCのMinutes-No less plausible

配信

NRI研究員の時事解説

政策判断

今回(4月)のFOMCでは、FOMCメンバーは全会一致で金融政策の現状維持を決定したほか、金融市場の機能や企業や家計に対する与信の維持に向けた対応策の効果を前向きに評価した。 もっとも、今後の政策対応については様々な意見が示されたようだ。数名(some)のメンバーはフォワードガイダンスの明確化を取り上げ、(1)インフレ率や失業率の具体的水準に条件づけるなど、 outcome baseとする、(2)特定の期間に紐づけるdate baseとするといった案に言及した。また、数名(several)のメンバーは、現在進行中の金融政策の見直しの完了-年後半とみられる-に伴う結果公表が、政策運営のコミットメントの明確化に繋がるとした。 さらに、数名(several)のメンバーは、国債やAgency MBSの買入れについても方針を明確化すべきと主張したほか、数名(several)のメンバーはこうした資産買入れが(市場機能の維持だけでなく)長期金利の低位維持にも活用しうるとの考えを示した。加えて、数名(a few)のメンバーは、一定の期間に亘って中短期の国債利回りを特定の水準に抑制するのに十分な量の国債買入れを行うことで、フォワードガイダンスを強化しうるとの考えを指摘した。その意味では、マイナス金利よりも、イールドカーブ・コントロールの方が実現可能性が高いように見える。 井上哲也(野村総合研究所 金融イノベーション研究部 主席研究員) --- この記事は、NRIウェブサイトの【井上哲也のReview on Central Banking】(https://www.nri.com/jp/knowledge/blog)に掲載されたものです。

井上 哲也