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Microsoftクラウドゲームサービス「xCloud」がAndroid端末でもプレイ可能に しかし、iOS端末では許可されず

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リアルサウンド

 月額料金でプレイし放題となるゲームサブスクリプション業界におけるキープレイヤーが、新たな一手を打ってきた。その一手とは同サービスをモバイルユーザに普及させるものであるが、世界的に人気のあのスマホでプレイできる日は来ないようだ。 ・日本を除く22ヵ国で開始  国内テック系メディア『ITmedia NEWS』は5日、Micorsoftが提供するクラウドゲームサービス「Project xCloud」が9月15日よりAndroid端末向けにも提供することを報じた。提供開始となる対象国は日本を除く22ヶ国であり、Xboxのサブスクリプションサービス「Xbox Game Pass」のハイエンドプランであるXbox Game Pass Ultimateのユーザが同サービスを利用できるようになる。なお、提供開始となるのは正式版ではなくβ版であり、提供地域を限定するのは「数百万人のゲーマーに本格的に提供する際の安定性を確保するため」と説明されている。  Project xCloudがAndroid端末でも提供されることにより、Xbox Game Pass Ultimateユーザは同サービスで配信されているゲームをXboxでプレイした後、その続きをAndroid端末からプレイができるようになる。また、ほかのユーザがXboxでゲームをプレイしている最中に、Android端末からマルチプレイに参加することもできる。簡単に言えば、Project xCloudがXboxとAndroid端末を関してクロスプラットフォーム対応するのだ。  Android端末でもプレイできるゲームの完全なリストは公表されていないが、Minecraft Dungeons、Destiny 2、Tell Me Why、Gears 5、Yakuza Kiwami 2などがプレイ可能となるようだ。  また、Android端末におけるプレイを快適にするためにRazer、PowerA、8BitDo、Naconがスマホアクセサリを開発する。開発されるのは、Android端末用のXboxブランドの専用コントローラーやクリップ付きコントローラーなどと見られている。 ・ゲームはインタラクティブなので...…  Project xCloudがAndroid端末で提供開始されるのであれば、近いうちにiOS端末でもプレイ可能になるのではないか、という期待が高まる。だが、この期待はかなえられそうにない。『Business Insider』は7日、同サービスに対するApple広報担当者のコメントを伝える記事を公開した。Apple広報担当者によると、Project xCloudのようなクラウドゲームサービスで配信されるゲームは、そのサービスの性質上、Appleに審査されない恐れがあるためApp Storeでの公開を許可しない、というのだ。  以上の説明に対して、SportifyやNetflixのような音楽や動画のストリーミングサービスのアプリは利用できるのに、なぜxCloudのアプリ利用は許可されないのか、という疑問が生じる。この疑問に対して、ゲームは音楽や動画と比べてインタラクティブであるという特徴があり、この特徴によってApp Storeというアプリストアのブランドイメージに直接的に影響を及ぼすから、とApple広報担当者は答えている。こうした回答は、Googleが開発・提供するクラウドゲームサービスであるStadiaにもあてはまると考えられる。実際、現状ではiOS端末からStadiaをプレイできない。  もっとも、Project xCloudに対するApple広報担当者の回答はあくまで表向きのものであって、その真意は同社が提供するゲームストリーミングサービスApple Arcadeのライバルとなるアプリの参入を阻止したい、という思惑があるのかも知れない。 ・着実に進化するStadia  Project xCloudに類するサービスとして言及したStadiaについても、最近、様々な動きがあった。テック系メディア『The Verge』は6月11日、同サービスが多くのAndroid端末でプレイできるようになったことを報じた。その報道によると、Andorid 6.0以上を搭載したAndroid端末でプレイ可能となった。実際にプレイする場合は、Stadiaアプリの設定を開いて「実験」ボタンをタップ後、「このデバイスで再生」を設定する必要がある。  また『The Verge』の7月28付の記事では、Stadiaが4Gと5G回線に対応したことを報じられた。この報道以前では、StadiaをAndroid端末からプレイする場合、WiFiを利用していた。4Gと5G回線に対応したことにより、プレイ可能なロケーションが格段に拡大することになる。  さらにGoogle関連ニュース専門メディア『9to5Google』は7月30日、Stadiaの注目機能のひとつである「Crowd Play」が一部で開始となったことを伝えた。Crowd Playとは、Stadiaで配信されたゲームの動画実況中に、視聴者が実況されているゲームのプレイに途中から参加できる、というもの。非常に魅力的なこの機能は、昨年のStadia発表時に注目されたものも、同サービス提供開始時には利用できなかったことでユーザを大いに失望させた。しかし、9to5GoogleがGoogleに確認したところによると、少数のゲーム実況者にCrowd Playの使用許可権がようやく与えられたのだ。  以上のようにゲームサブスクリプション業界では様々な動きがあるものも、音楽や動画のサブスクリプションサービス業界ほどには成熟していないのが現状だ。ゲームサブスクリプション業界にはAmazonも参入しようとしている節があるので、この業界はもうしばらくは混とんとした状況が続くだろう。

吉本幸記

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