日本ハム・万波中正「ファンの喜怒哀楽が爆発するような試合がたくさんできたら最高」/F戦士INTERVIEW
7月26日からプロ野球は後半戦がスタートするが、3位につける日本ハムはここからが正念場だ。新庄チルドレンの躍動で2年連続最下位から飛躍を果たしているファイターズ。現在発売中の『週刊ベースボール』ではパ・リーグの“台風の目”日本ハムを大特集しているが、ここでは主砲・万波中正のインタビューから一部抜粋してお届けしよう。 【選手データ】万波中正 プロフィール・通算成績・試合速報
エキサイトする試合
立場が人をつくる。「期待の若手」から、あっという間に「やってもらわなければ困る選手」へと飛躍を遂げた。自覚と責任を胸に秘め、チームをけん引していく覚悟はできている。ファンの心を揺さぶる試合を見せ続けることで、チームをさらなる高みへと押し上げていく。 「チームの負けが込んだときには、『自分は何もできてないな』『すごい無力だな』というふうに感じます。チームを勝ちに導く活躍をしていかなければならないし、そうした立ち位置に間違いなくいると思っているので、その思いは日ごとに強くなっていますね。シーズンも後半戦を迎える中で、1勝1勝を自分の中ですごく重いものとして捉え始めている感じがある。1試合1試合が、ただの1試合ではなくなってくるし、より思いが強く熱くなってきています。 もちろん打つだけじゃない、守備も含めて全部です。刺せるものは全部刺したいですし、刺せる可能性があるなら常にトライしたい。今シーズンは今まであまりしたことがないようなミスもあって、守備で攻めていくのがちょっと怖くなった時期もあったんですけど、それも乗り越えたと自分では思っています。守備でも、とにかく攻めていきます。 あらためて今シーズンのチームは、粘って粘ってひっくり返すことができるようになりました。今年のファイターズが勝っているときは、そんな試合が多い、すごくエキサイトする試合が多いと思うので、後半戦もそんな試合を1試合でも多くつくることができたら最高ですね。 やっぱりファンの方が感情移入できる試合をたくさんしたい。球場に行ったのに、試合のトーンが横ばいなのが一番つまらないじゃないですか。見てる方たちの喜怒哀楽が爆発するような試合がたくさんできたら最高だなと思います。 その中で、やっぱり僕が果たすべき役割は絶対にホームラン。これだけいいピッチャーがたくさんいる中で連打、連打というのは難しいですし、ホームランが出れば絶対に1点が入るので、そこは常に意識していきたいです。シーズン前の40本という目標は下回ってしまうと思いますが、幸いランクの上位にはいるので、何とかホームラン王は獲りたいですね。もちろんチームとしてはAクラス入りをして、ファンの皆さんと一緒にクライマックスシリーズを戦いというのが一番。ぜひ僕らと一緒に戦ってください!」 写真=BBM
週刊ベースボール