アメフト関学大 甲子園ボウル7連覇逃した大村監督「典型的な負け試合。自滅ですね」
◇全日本大学アメフト選手権準決勝 関学大17―20法大(タイブレーク)(2024年11月30日 スピアーズえどりくフィールド) 関学大の全員が微動だにせず、法大の記念撮影を見つめていた。甲子園ボウル6連覇中の絶対王者がタイブレークの末に敗退…。聖地を踏まず迎える終戦は2015年以来、9年ぶりだった。 「負けるべくして負けたゲーム。典型的な負け試合。自滅ですね」 努めて冷静さを保ち、大村和輝監督は試合を総括した。前半を終えて10―10。先にTDを許し、終了間際に追いついたものの、タイブレークの第5Qに力尽きた。流れをつかみかけては反則で罰退する繰り返し。いつもの試合巧者の姿はなく、オフェンスは空転した。 「法大がランプレーを止めにくるのは分かっていた。我々の力不足」。指揮官はこう分析したうえで、「どこかで“これくらいやったら、いいだろう”というのが(チームの中に)あった。そこを我々が詰めきれなかったのが反省」と敗因を求めた。 準々決勝の慶大戦(11月23日)でLB永井励主将(4年)が負傷。試合までの1週間、治療に専念し、法大戦は最後の1シリーズだけフィールドに立った。「(連覇が途切れ)申し訳ない気持ちでいっぱい」と号泣し、「後輩には、(法大が喜んでいる)この光景を忘れずにいてもらいたい」と言葉を続けた。 早すぎるシーズンの終了。悔しさをエネルギーに、関学大は再び立ち上がる。