全米脚本家組合が暫定合意 理事会と組合員の承認待ち
ロサンゼルス、カリフォルニア州、9月25日 (AP) ― 待遇改善を求めて5月からストライキを継続してきた全米脚本家組合(WGA)と、ハリウッドの制作会社側は9月24日、暫定的合意に達した。 WGAとスタジオ、ストリーミングサービス、プロダクションの同盟の交渉担当者が、5日間にわたり協議を行った結果、3年間の暫定的合意に達したが、ストライキを正式に終了する前に、3年間の合意がWGAの理事会と組合員によって承認されなければならない。 2008年に行われた前回のストライキを終結させるための暫定合意は、90%以上の組合員によって承認された。 この合意の結果、NBCやABCの夜のショー番組が、数日以内に放送を再開する可能性がある。 一方で、ハリウッドではまだスタジオとストライキ中の俳優組合との話し合いが再開されていないため、通常通りのビジネスに戻るには程遠い。ストのために仕事がなくなったクルーは、今のところ失業したままだ。 WGAの約1万1500人の組合員は5月2日、賃金、番組制作のための脚本家スタッフの規模、脚本制作におけるAIの使用などの問題をめぐり、職場を放棄した。 スト開始からから2カ月以上経過した7月14日、脚本家らは、同じくスト中の映画・テレビ俳優約6万5000人と合流し、連帯とスターパワーを手に入れた。 1960年以降、2つの組み買いが一緒にストライキを行ったのは初めてのことだった。そのときは、脚本家組合のストが先に始まり、俳優組合が先に終わった。今回は、俳優組合のストは脚本家組合より遅れてスタートしたが、いまだに合意の道筋は見えていない。 (日本語翻訳・編集 アフロ)