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歯科医師刺傷事件の審理開始 被害者親族が出廷 工藤会トップ裁判

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西日本新聞

 特定危険指定暴力団工藤会が関与したとされる市民襲撃4事件で、組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などの罪に問われた同会トップで総裁の野村悟被告(73)とナンバー2の会長田上不美夫被告(64)の第46回公判が29日、福岡地裁(足立勉裁判長)であった。歯科医師刺傷事件(2014年5月)の審理が始まり、被害者の親族男性=傷害罪で公判中=が出廷。田上被告が事件への関与をうかがわせる発言をしていたと語った。  検察側の冒頭陳述によると、被害者は1998年2月に射殺された元漁協組合長の孫。父親は漁協幹部を務めており、漁業補償金の分配などに強い権限を有していたが、同会の利権介入を拒絶していたという。  証言で男性は田上被告が同会と距離を取る父親に不満を持っていたと説明。2014年2月、田上被告から「(父親は)まだ分からんのか。危害を加えたくないが、これは会の方針やけの」と告げられたと述べた。  事件の約2カ月後に襲撃の理由を尋ねると、田上被告は「(父親が)分からんけ、やるしかねえやねえか」「警察は守ってくれん。分かるやろ。父親に言うとけ」と発言したという。  起訴状によると、両被告は他の組幹部らと共謀し同年5月26日、北九州市小倉北区の駐車場で、野村被告の指揮命令に基づき歯科医師の男性=当時(29)=を多数回刺して殺害しようとしたとされる。

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