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高橋葉介と諸星大二郎との「貸し借り」とは? 怪奇幻想からコメディまで魅力全開の新刊『拝む女』の魅力に迫る。

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Book Bang

怪談専門誌「幽」の創刊から終刊まで15年間連載を続けていた高橋葉介さん。怪奇浪漫モノや学園モノなど、一話一話趣向を凝らした全30作が、このほど『拝む女』として一冊にまとめられた。作品に込めた狙いから、制作時の逸話や「幽」時代の思い出まで、高橋ワールドの魅力の秘密に迫るべく、お話を伺った。 ――『拝む女』は、本誌の前身の一つである怪談専門誌「幽」での連載作品をまとめた単行本ですが、まず今回の刊行の経緯と概要についてお伺いしたいです。 高橋:「幽」連載中に一度『ヘビ女はじめました』(二〇一三年)という本を出させていただいたんですが、その後「幽」が終刊になって、単行本未収録の話が十一作残っていました。そこで、どうせなら「完全版」として全連載作をまとめなおしたほうがいいだろうということになって、今回の刊行となりました。なので、十五年間「幽」で描かれたものが全部入っています、というのが売りですね。とりあえずこれで全てのお蔵出しが済みました。どこから読んでもいいし、怖い話を期待されると困るけど、変な話が好きな人には楽しんでもらえると思います。 ――作品の掲載順が「幽」での連載順とは違いますが、これはどうしてですか?  高橋:私の絵はころころ変わるから、十年も経つと全然違っちゃうんです。だからいっそのことバラバラにシャッフルしてみました。なるべく同じ絵が続かないようにして、連続性のないショートストーリーの寄せ集めというか、アンソロジーのような感じにしたかったんです。 ――確かに高橋先生の画風はその時々で変化が見られますが、これらは意図的に変えられているんでしょうか?  高橋:変えようと思って変えていることもあるんですが、基本的に意識しないで変わっていっちゃうんですよね。以前の絵に戻したりすることもできません。どんどん変わってしまうので、自分の昔の絵を見ると、自分の描いたものじゃないみたいでなんか変な感じがしますね。

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