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北九州市の「第2波」はなぜ起きた? 97人の感染状況から見えてきた“意外なシナリオ”

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文春オンライン

 北橋市長は「医師が診断を踏まえて『感染の疑いがあるので、ぜひ検査をしてくれ』と言っているのに、保健所に拒否されたという声をたくさん聞いた。市長としては看過できない重要な問題だと思った」として、5月のゴールデンウイーク後に、独自のPCR検査センターを稼動させた。  その結果、「無症状の方が多数、陽性患者として判明するようになった。無症状の感染者は相当程度いる可能性が高いと考えている。PCR検査を早く広く行うことで、そうした一面が認識されるようになったということがあると思う。救急搬送される方にも念のために検査をしている」と、このところの陽性者急増の原因を分析している。市外からの転院者にPCR検査をして感染が判明した事例もある。

4月から症状があった人も

 ただし、医療機関を何度も受診したうえ、ようやくPCR検査で陽性と判明した感染者がいるのも事実だ。  5月23日に感染が判明した大学生は、 同17日に39度台の発熱や呼吸困難、全身倦怠感、筋肉痛があり、翌18日にも発熱が続くなどしていたことから受診した。それ以降も発熱などの症状が続いたため、再受診して、22日に検体を採取した。  さらに前から症状があった人もいる。5月26日に感染が分かった80代の男性は、16日も前の同10日に38度台の発熱や頭痛、倦怠感あった。症状が続くため、同12日に受診、この日は別の医療機関も受診した。同15日にまた受診。それでも改善せず、同25日に呼吸困難を起こして救急搬送され、胸部CT検査で肺炎が分かった。  5月27日に陽性判明した70代の女性は、4月から症状があったようだ。4月26日に37度台の熱があり、5月8日になっても発熱が続くため、医療機関を受診した。その後、2つの医療機関を計5回受診し、26日になって別の医療機関で検体を採取された。

第1波と第2波がつながっていた可能性

 こうして見ると、第1波と第2波はつながっており、むしろ地下に潜っていた部分が最近のPCR検査などで見えるようになったとは考えられないだろうか。 「『感染者確認ゼロ』の23日間は、単に確認できなかったというだけではないのか」と話す市民もいる。  専門家による検証を待ちたい。

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