億万長者の多い都市トップ15 [2024年版](海外)
アルトラタの最新調査によると、世界の億万長者の3分の1近くがわずか15の都市に住んでいる。 【全画像をみる】億万長者の多い都市トップ15 [2024年版] 中でもニューヨーク市に住む超富裕層は世界で最も多い。 経済が停滞している中国の主要都市では、億万長者の数が減少した。 超富裕層がニューヨークやサンフランシスコを離れ、ジャクソンホールやパームビーチに移り住んでいることが話題になっているが、実際のところは、億万長者たちは地元にとどまり、同じような人々と集まるのを好むようだ。 イギリスのデータ会社アルトラタ(Altrata)の2024年版「億万長者センサス」によると、世界の億万長者の28%がわずか15都市に住んでいる。これらの都市は2023年の調査でも億万長者の居住地として人気を集めており、その多くで超富裕層の集中がさらに進んでいる。 ニューヨーク市は、今年も億万長者が最も多い都市となった。金融の中心地である同市は、億万長者の居住者数増加率でも最大を記録しており、アメリカ、中国、ドイツを除いたすべての国よりも多くの億万長者が暮らしている。 ランクインした中国の3都市(北京、深圳、杭州)と香港は、地域の経済不振や不動産市場の低迷により、億万長者の数が減少している。さらに、習近平国家主席が推進する「共同富裕」政策の一環として、極端な富への締め付けが進んだことも影響し、多くの億万長者が国外に移住している。最も有名な例として、アリババ共同創業者のジャック・マー(Jack Ma)が挙げられる。 中国全体で億万長者の数は14.8%減少した。 インドは億万長者の増加率が最も高く、前年比15.9%の伸びを記録した。インフラ整備、消費者層の成熟、インド株の上昇などのおかげで、インドには現在304人の億万長者が暮らしている。 世界の億万長者の数は過去最多となり、アルトラタによると、昨年より4%増の3323人となった。億万長者の総資産は9%増加し、合計で12兆1000億ドル(約1876兆円)に達している。 億万長者が暮らす世界の都市のランキングを紹介する。