【試乗】操る楽しさがあるX FORCEは、便利な機能も充実の俊足スクーター!
新設計フレームに「BLUE CORE」エンジンを搭載して、走りの楽しさと燃費・環境性能を両立している155ccスクーター「X FORCE ABS」。2022年の国内発売以来、スポーティな走りが評価されてきたが、フラットフロア、スマートフォンとの連携機能など、コミューターとしての利便性の高さも要注目ポイントだ。 【画像】「X FORCE ABS」のディテールや足つきなどをギャラリーで見る(24枚) 文/Webikeプラス 小川浩康 写真/コイズミユウコ
コンセプトはMaster of Street Scooter
可変バルブ(Variable Valve Actuation)機構を搭載し、走りの楽しさと燃費・環境性能を両立している「X FORCE」のBLUE COREエンジンは、変速比を加速重視とした独自のセッティングが施されている。このエンジンをアンダーボーンフレームに搭載。フレームは排気量アップに合わせて強度、剛性、しなやかさのバランスを調整して新設計されている。 シート下には容量23.2Lの収納スペースがあり、USBソケット、フロントポケット、コンビニフック、スマートフォンとの連携機能なども装備。X FORCEは乗降性がよくて取り回しやすい車体にパワフルなエンジンを搭載し、通勤や買い物など移動のアシとしての利便性も併せ持っている。
駐車位置やライディングログをスマホで共有できる
Communication Control Unit(CCU)を搭載しているX FORCEは、専用アプリY-Connectをインストールしたスマートフォンと連携することで、バッテリー状態やオイル交換時期などをスマホ画面に表示できる。車体とスマホの連携も簡単かつ迅速に行なえ、スマホ画面専用のエンジン回転数表示機能や、エコ運転の結果をY-Connectアプリを使用する全ユーザーがランキング共有できたりと、利便性だけではなく通勤などの移動時にも楽しさを与えてくれる。
軽い車体とトルクのあるエンジンで市街地で取り回しやすい
X FORCEは車重が130kgと軽く、押し引きがしやすい。フラットフロアなので乗降性もよく、セルスイッチ一押しで静かにエンジン始動できる「Smart Motor Generator system」も装備。ガレージからの出庫や、通勤途中でのコンビニ立ち寄りなど、車体を取り回す場面で扱いやすさを感じられる。 コンビニフックは耐荷重1.5kgでペットボトルを3本程度を掛けることができ、ポケットにも500mlペットボトル1本を収納できる。その状態でも足下に窮屈さを感じず、ライディングのしやすさは損なわれない。ポケット上部にはUSBソケットが標準装備され、ハンドルバーにはカバーが装着されていないので、スマホを目視しやすい位置にマウントしやすい。スマホをナビ代わりに使用するライダーは多いが、Y-Connectと連携していれば、燃費や走行ログをスマホに残すこともできる。エンジンオイル交換時期やバッテリー状態もチェックできるので、車両の状態を確認しやすくなるのも利便性の高さに感じられる。 シート下収納は今回着用したフルフェイスヘルメットを1個収納できた。ヘルメットホルダーを使用すれば、ヘルメットの代わりにバックパックやレインウエアも収納できる形状となっていて、通勤通学はもちろん、日帰りツーリング程度の荷物も収納できるだろう。