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山原船 カラー写真発見 米で保存、1950年代・汀間川撮影

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琉球新報

 【名護】久志村(現・名護市)の汀間川で約70年前の1950年代初頭に撮影された山原船のカラー写真が米国で見つかった。戦後期まで生活物資の輸送などを担った山原船だが、撮影場所が判明しているカラー写真は珍しいという。撮影場所を特定した写真家のラブ・オーシュリさん=読谷村=は19日、名護市教育委員会文化課市史編さん係と市汀間区を訪れ、写真を提供した。  撮影したのは1950年代前半に米軍基地内の学校で教師をしていたメリウェザー・ディキンソンさん。写真は元在沖米空軍兵のドン・キューソンさん=米・アリゾナ州=が所蔵していたものを、オーシュリさんが道路の形状などを当時の航空写真などと照合し、撮影地点を特定した。  撮影地点は現在の市汀間区と三原区の境界付近。岸辺には木材が集められ、船に積み込まれている様子が収められている。オーシュリさんは「まるで昨日撮られたような写真。写っているものも当時のウチナーンチュの生活が分かるものばかりだ」と興奮気味に話す。  山原船は北部地区と那覇や与那原を結び、生活物資や木材の輸送を担っていた。1950年代には道路網の発達などで一線を退いた。カラー写真の寄贈を受けた、市史編さん係の比嘉史子さんは「写真は物資輸送が山原船からトラックに置き換わる過渡期のものではないか」と分析する。  19日、オーシュリさんは汀間地区会館を訪れ大きく引き伸ばした写真を玉城辰彦区長に手渡した。玉城区長は「かつての面影がしのばれる。感動した」と話した。  (塚崎昇平)

琉球新報社

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