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歴代首相の出身県を詳細に分析してみます。かすりもしないのはアノ県…。(歴史家・評論家 八幡和郎)

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選挙ドットコム

菅首相は秋田県出身で、東京での学生生活とその後の短い期間のあと横浜で活動し神奈川から代議士になった。 総理官邸のHPには歴代総理の経歴が掲げられているが、以前は「出生地」という欄があった。しかし、宮沢・羽田・橋本が東京生まれであるにもかかわらず選挙区を出生地としていたのを私が「歴代総理の通信簿」(PHP文庫)で指摘したりしていたら(ほかにも指摘した人がいるかもしれないが)、「出身地」として戦前はそのまま出生地にして戦後は選挙区に変えて出している。まだ、菅義偉の欄はない。 たしかに出身地といっても何をさすか難しい。出生地は日本では公開されていないし(海外では出生証明が大事なので隠すような性質のものでない)、本籍も同様だ。住んでいる場所を離れて母親の実家の近くで出産という人も多いが、本人は住んだことがないのでぴんとこない。だから生まれたときの住所とか、育った場所のほうがいいという考え方もある。しかし、ここではあえて、明治維新の頃にいた場所という考え方で伊藤博文から安倍晋三まで分類してみよう。 いちばん多いのは、山口県だが、長州藩の上級武士出身は桂太郎だけだ。伊藤博文は農民だったその父親が中間の養子になり、その中間が足軽になった。中間は足軽より下の階層で、山縣有朋もそうだ。田中義一も藩主の籠かきだ。岸信介や佐藤栄作は武士には違いないが萩でなく地方にいたらしい。安倍家は長州藩士でなく醤油屋で大庄屋。 意外に多いのが岡山だ。犬養毅は庭瀬の大庄屋。橋本龍太郎は総社市の素封家。但し、龍太郎は東京生まれ東京育ちだが父親の地盤を引き継いだ。鳩山家は真庭市にあった勝山藩の中級武士の末裔。ただし、一郎も由起夫も東京生まれで、一郎は東京が選挙区だったが、由起夫は北海道。菅直人は父親が岡山出身で本人は山口の宇部で生まれ高校の途中まで過ごした。選挙区は東京。 岩手県は原敬、米内光政、東条英機が盛岡藩士。原敬は近江浅井家分家の上級武士で岩手選出。東条家は三重県夕張にルーツをもつ能役者だったが。加賀藩を経て盛岡藩へ。祖父の代に武士になった。本人は父親が軍人だったので東京生まれ。鈴木善幸は漁民。斎藤実は水沢の仙台藩陪臣出身。

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