3日間かけてコロンビアから東京へ! 「アディオス・アミーゴ」は千日戦争末期が舞台のアクションエンタメ作【第37回東京国際映画祭】
第37回東京国際映画祭のコンペティション部門に選出された「アディオス・アミーゴ」が11月4日、丸の内TOEIで上映され、監督・脚本を務めたイバン・D・ガオナ、俳優のウィリントン・ゴルディジョ・ドゥアルテ、ヨハニニ・スアレス、プロデューサーのモニカ・フアニタ・エルナンデス・ドゥキーノが映画上映後にティーチインを行った。 【写真たくさん】米倉涼子はオフショルドレスで美デコルテ披露 東京国際映画祭レッドカーペットの様子 本作は、コロンビアで3年間にわたって続いた内戦「千日戦争」末期の1902年を舞台に、さまざまな目的でコロンビア山岳地帯を旅する人々の思いを、マカロニ・ウエスタンスタイルで描いたアクションエンタテインメント作。 ガオナ監督は「今日は起こしいただきありがとうございます。コロンビアから東京の方々に映画を紹介できて感動的な気持ちです」と笑顔を見せると、プロデューサーのドゥキーノも「ラテンアメリカの小さな映画ですが、こうして観ていただけて感謝です」と喜びを口にしていた。 劇中、旅をしながらどんどん仲間が増えていくロールプレイングゲームのような展開が、作品にエンタテインメント性を加える一翼を担っているが、兵士役のドゥアルテは「とても面白いキャラクターで、この役を演じられて良かった」と胸を張ると、物語のキーマンとなる大佐役に扮したスアレスも「僕が演じた大佐は悪い奴。そういう人物を演じるのは面白い。またコロンビアの紛争を描いた話というのも、やってみたかった」と作品に出演した動機を明かしていた。 映画のなかには、ファンタジックなシーンも描かれる。観客から「どんな意図なのか?」と聞かれたガオナ監督は「コロンビアはカトリックが多いのですが、もともと先住民族やアフリカ系コミュニティの文化がありました。それがカトリックによって消されてしまっている現状があったので、いろいろな信仰や文化があることを、映画を通じて伝えたかったんです」と意図を語ると、そんなシーンをコミカルに演じた俳優陣も「イマジネーションから、アストラルな世界とはどういうものなのかを表現しました」とやりがいのあるシーンだったことを明かしていた。 最後にプロデューサーのドゥキーノは「3日間かけてこの映画祭にやってきました」と笑顔を見せると「小さなコロンビアという国の一部を持ってこられたことを誇りに思います。ぜひこの映画を忘れないでください」と観客にアピールしていた。 第37回東京国際映画祭は11月6日まで開催。