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オンラインゲームで知り合った小4女児を誘拐…子どもはなぜついて行ってしまう? 子どもを守るために親もゲームをすべき?

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ABEMA TIMES

 横浜市青葉区の小学4年生の女児が誘拐された事件で、逮捕された大竹晃史容疑者(38)の自宅近くの防犯カメラには、女児が保護された瞬間が映っていた。 【映像】小4女児誘拐“保護の瞬間”  保護された女児は今月2日、午後5時の門限になっても帰宅しなかったため、母親が近くの交番に届け出た。警察は自宅付近などの防犯カメラに女児が大竹容疑者と一緒にいる姿や車が映っていたため、映像を分析し特定した。  そして5日午前3時過ぎ、東京・葛飾区の大竹容疑者の自宅前で張り込んでいた捜査員が、2人が一緒に出てくるところを発見。女児を保護し、大竹容疑者を現行犯逮捕した。女児は保護されるまでに2日以上経っていたがけがはなく、拘束もされていなかったという。  女児は行方不明になる前、友人に「東京の友達と会う」と言い残していた。一方、大竹容疑者は「一緒にゲームしよう」と誘って連れ去ったと話し、「オンラインゲームで知り合った」「未成年と知りながら連れ去ったことに間違いない」「帰りたがっていたので帰すつもりだった」と供述しているということだ。警察は大竹容疑者と女児がオンランゲームで知り合い、ゲーム上で連絡を重ねていたとみて調べている。

 なぜネットで出会った大人に子どもがついて行ってしまうのか。明星大学准教授で臨床心理士の藤井靖は3つの背景をあげた。  「1つ目は、親と子どもの気持ちのギャップ。子どもがどれだけ家庭に帰属意識を持っているかということについて、親は『うちの家の子だ』という感覚で子どもの心も理解していると考える一方で、子ども側に成長とともに『家から独立していこう』、あるいは時に『お父さんお母さんが自分の気持ちを理解してくれない』というような家庭から離れる気持ちがあると、外にコミュニティや生活の場を求めてしまうことがある。  2つ目は、リアルとネットの同一視。我々のようにある程度の年齢だと、ネットは人生の途中から出てきたものだが、子どもの場合は生まれた時からある。そのため、相対化して良し悪しを比較する視点が薄くなる。子どもにとってはリアルもネットも自分の中では現実であって、ネットで得られる情報はリアルより少ない、他人との距離感が近くなり過ぎてしまうことがあるのに気づきにくい。  そうしたベースがある中で大きいのが、心理的一貫性の罠。例えば、“犬を飼っている人に悪い人はいない”と言ったりするが、実はそれに明確な妥当性はない。“自分が好きなゲームを好きな人は、自分にとっていい人であるに違いない”とある種盲信してしまう側面があって、“自分が好きなゲームを好きな人が悪い人かもしれない”というのは、人の心理の一貫性からすると違和感につながる。つまり、実際にはどんな相手か分からない状況でも、前提としてゲームを通じてポジティブに見てしまうところからスタートし、実際に会ってついて行ってしまうことが起こる」

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