【独自】「ああ、殺される」寝ていたら眼前に刺し身包丁、まさかこんな山あいに… 4県強盗でベトナム人2人再逮捕
事件発生、急きょ福島の現場に
群馬を後にし、栃木県日光市の現場に向かおうと思ったが、福島県南会津町で強盗致傷事件が発生し、急きょ目的地を変更。こちらも人通りの少ない山間地だった。周囲には水田や畑が広がり、最寄りの家からは300メートルほど離れた一軒家。地域住民によると、一帯は夜になると街灯の明かりも少なく真っ暗。学校や職場から戻る午後7~8時ごろまで人通りがあるが、その後はほとんど無くなるという。 被害者の60代女性が助けを求めた親戚の男性によると、女性は5月14日午前1時過ぎ、寝ていたところを少なくとも2人の男に襲われ、豆電球の明かりを消された。いきなり目と口を粘着テープでふさがれ、手足を縛られたという。男たちは室内を物色し、現金1万数千円を奪って逃げた。
栃木の現場に車を走らせる
一連の事件で最初に発生した栃木県日光市の現場に車を走らせた。南会津町の現場から南へ60キロほど。群馬県との県境で国道122号沿いにあるが、周辺に他の民家はなく、最寄りの家までは車で数分かかる。近隣住民によると、ここも付近には街灯が数カ所点在するだけで、夜間は真っ暗になるという。 最後に5月中旬の午後8時ごろ、同月6日に強盗事件が起きた松本市保福寺町の現場へ改めて足を向けた。市北東部の山あい。松本駅周辺の市街地から10キロ以上離れ、田畑に囲まれた静かな集落に人けはなかった。松本市の事件では、50代男性が未明に、自宅で刃物のようなもので脅されて体を縛られ、現金を奪われた。犯行時に2人が外国語で会話していたとみられることが、捜査関係者への取材で分かっている。