メルセデス、2021年に苦しんだエンジンの信頼性問題は解決? 「”かなり強気”だった」とマクラーレン
メルセデスF1は、2021年シーズン最後までレッドブルとタイトル争いを展開したが、パワーユニット(PU)の、特にエンジン(ICE)の信頼性に問題を抱え、シーズン終盤に複数回のグリッドペナルティを受けざるを得なかった。 【ギャラリー】ホンダF1全マシン(1964~2021)ー『夢』と『挑戦』が詰まった50台ー バルテリ・ボッタスはシーズン中、全ドライバーで最多の計6基のICEを使用。ルイス・ハミルトンも5基のICEを使用し、2度のグリッド降格ペナルティを受けた。 2022年からPUの開発は凍結されてしまうため、メルセデスはすぐに問題の原因を特定し、2022年以降のシーズンに影響が出ないようにする必要があった。 だがプレシーズンテストで新PUが初めてサーキットで走るまでは、まだ数週間ある。さらにメルセデスからPU供給を受けているマクラーレンのザク・ブラウンCEOによると、メルセデスはPUの開発状況にポジティブな兆候を感じているようだ。 メルセデスから受け取っているフィードバックについて訊くと、ブラウンは次のように語った。 「彼らは自分たちの開発について良い感触を得ている」 「我々に関しては幸運なことに、信頼性が高かった。ご存知のように、信頼性が大事なのはPUだけではない」 「(メルセデスPU搭載)1年目から、我々はPUに関して良い仕事をしたと思う。だから信頼性については、他の人たちと同じレベルで懸念する必要はないだろう」 「先週、トト(メルセデスのトト・ウルフ代表)と、この件について話をしたんだ。そして彼はかなり強気だった」 「PUの競争力はこれまでと同じように接近していると思うが、私は心配していない」 昨年、ウルフはメルセデスが信頼性トラブルを抱えた遠因について、2019年にフェラーリPUのパワーアップに追いつくために、かなり攻めた開発を行なわなければならなかったことだと説明している。 「2019年は非常に厳しく追い込まれ、2020年にはそれ(フェラーリPU)に匹敵するPUを用意したが、それが我々を追い詰めすぎたのかもしれない」 「パフォーマンスを追求し続けると、時に信頼性が犠牲になることがある。そして、そういうことがが起きたのだと思う」
Jonathan Noble