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投機家が香港ドルを標的に、資本流出懸念で-大幅下落に賭ける

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Bloomberg

(ブルームバーグ): 香港から資本が流出するとの懸念は、域内の金融市場の至るところで目にすることができる。ただ、香港ドルは今のところ底堅さを保っている。

投機家はデリバティブ(金融派生商品)を使って、香港ドルの大幅下落に賭けており、弱気度を示す指標は今年の最高水準近くに達している。香港ドルのオプションの取引高は22日に37億米ドル(約4000億円)に増加しており、そのうち3分の1が対米ドルの許容変動幅の下限に達するか、それを割り込むことに賭ける取引だった。

混乱がさらに悪化するとの確信は、スワップ市場でも明白になっている。 香港と米国の金利差は1990年代以来の水準に拡大。香港ドルの1年物フォワードポイントは99年以降で最高水準となった。これは同通貨の下落に対するヘッジの需要が急増していることを示唆する。ただ香港ドルは引き続き対米ドル許容変動幅の上限近くで推移している。

一方、香港の借り入れコストは高止まりしている。これは香港ドルロングのキャリー取引が昨年11月から利益を維持している要因となっている。金融システムの流動性は今のところ比較的逼迫(ひっぱく)した状況が続いているため、香港と米国の銀行間金利の差は高水準にとどまっている。

香港に国家安全法を導入しようとする中国政府の先週の決定を受け、香港は高まる米中間の緊張の中心地となっている。香港ドルは6週間ぶりの大幅な下げとなり、香港株は2008年以来の大幅下落を記録していた。

原題:Speculators Target Hong Kong’s Currency on Outflow Concern(抜粋)

(c)2020 Bloomberg L.P.

Tian Chen、Kari Soo Lindberg

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