山口先生に聞いた「一日の感染者数300人を超えた福岡。今の状況は?」
昨日6日は福岡で過去最多となる316人の新型コロナウイルス陽性者が確認されました。衝撃的な数字です。 先生、あまり良くない状況ですね。 山口先生 「そうですね200人を超えるかどうかというのを見ていたら300人超えですから、かなりまずい状況ですね」 一気にここまで行ったなという印象がすごくありますね。 県内では『福岡コロナ警報』が今出ているわけなんですが、1月5日現在で感染経路不明者の割合が半分ぐらいになっています。 それから、病床の稼働率ですが、1月5日現在で62.3%、そして重症病床稼働率というのは21%となっています。 これに昨日6日の発表も加わってくるわけですが、まず医療現場の状況はどう見たらいいでしょう?
山口先生 「この病床稼働率60%というは福岡県の平均ですから、厳しいところではもう80%ぐらいは行っているんですね。ここに今からその300人が来ると、もう全然受け止められないと思います」 年末から年始にかけてこれだけ増えたという状況をどう見ていますか? 山口先生 「これまで自粛を訴えてきたのですが、それでは足りなかったということではないですかね。会食や家庭を中心に広がっていますし、東京からも持ち込まれているという状況ですね」 この年末年始、今100人超えが半月ぐらい続いているわけですけれども、そのきっかけとしては2週間ほど前のクリスマス前後の行動によるものと考えたらいいでしょうか? 山口先生 「そうですねそれぐらいのものが反映されていると思います。ただ年末に検査を受けられなかった方もいるのでその分が入っているかもしれませんが、それはちょっと今の段階ではわからないので今後の推移を見なければいけません」 そして福岡市や北九州市でも過去最多をそれぞれ記録したわけですが、担当者の方も危機感を強めています。 北九州市の担当者は『我々としても非常に厳しい状況だ。年末年始に体調不良だった人が検査に行ったということも要因の一つかもしれない』と。 それから福岡市では『職場や会食、家庭内での感染など親しい人の間の感染が高い割合だ。基本的な感染予防策の徹底をお願いしたい』というふうに話をしています。 家庭内での感染をどう食い止めるか、同じ家の中にいると共有する時間も多いわけでなかなか難しいですよね? 山口先生 「そうですね。やはりこれはもう持ち込まないというところが一番だと思います。家の外でどういう行動をとるかというのが一番重要だと思います」 それから改めて医療体制についてですが、もう影響が出てきているということでしょうか?