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ウンブキから約7千年前の土器 海底鍾乳洞調査で発見「縄文時代の生活知る手掛かり」  天城町

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南海日日新聞

 鹿児島県徳之島の天城町教育委員会は23日、同町浅間の浅間湾屋洞窟(通称ウンブキ)内の海底鍾乳洞調査で、7千年以上前のものとみられる土器が見つかったと発表した。同町西阿木名の下原洞穴遺跡から出土した「波状条線文土器」に類似しており、同教委は「奄美・沖縄で人類活動の痕跡がはっきりと確認できていない縄文時代早期の生活を知る手掛かりになるのでは」と期待している。土器は、29日から8月2日まで、同町天城のユイの館で展示される。  ウンブキは地元の方言で「海の崖」の意味。海底鍾乳洞は、かつてサンゴ礁が地上に隆起して鍾乳洞がつくられた後、再び海に沈んでできたとされる。写真家で水中探検家の広部俊明氏(55)=沖縄県恩納村=が町から潜水許可を受け、2018年から調査を行っている。  広部氏によると、ウンブキの洞口からの鍾乳洞の総延長は約1キロ。広部氏が1998年に発見し、これまで日本最大とされてきた恩名海底鍾乳洞(広部ガマ、総延長約680メートル)を超える規模で、「内部の広さでも(海底洞窟で有名な)メキシコのセノーテに負けない」という。  土器は、広部氏が昨年5月14日の調査時に回収した。発見場所はウンブキ洞口から約70メートル進んだ地点で、水深は約25~30メートル。半分土に埋まった状態だった。土器に含まれる鉱物に蓄積された放射線量で年代を測定する「熱ルミネッサンス」式で調べたところ、1万1700年前から7400年前の間に製作された可能性が高いことが分かった。

 同教委の具志堅亮学芸員(36)によると、ウンブキの土器の表面には波線文様や「ハ」状の条線が見られ、この特徴は約7400~7100年前のものとされている下原洞穴遺跡の出土品と一致するという。  鍾乳洞内部では他にも土器片が見つかっており、具志堅学芸員は「ウンブキと下原の調査を進め比較することで、縄文時代の徳之島で人類がどのような暮らしをしていたかが分かってくる」と語った。  森田弘光町長は「連綿と続いてきた歴史に思いを巡らせるとわくわくすると同時に、これを次世代へ引き継ぐ責任を実感する」と述べた。町は今後、海底鍾乳洞内部の撮影動画をVR(仮想現実)で疑似体験できるような設備を整えたいとしている。

奄美の南海日日新聞

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