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望まぬ妊娠した女性に近づく支援者…実は赤ちゃん売買業者 ナイジェリア

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The Guardian

【記者:Philip Obaji】  エベレさん(17)は昨年、妊娠し、中絶を考えた。しかし医師からは、妊娠8週目でそのような処置を受けると、合併症になる可能性があると告げられた。  エベレさんにとって、診察後に実家に戻る選択肢はなかった。厳しい父親には殴られ、近所の人たちの前で辱められるだろう。子どもの父親には、自分に一切責任はないと言われ、今度連絡して来ようものなら殺すと脅されていた。  困り果てた若い女性が病院で座っているのを目にした看護師は、どうしたのかとエベレさんに近づいた。エベレさんが看護師に状況を説明すると、看護師はある男性のフェイスブックページを見せてきた。男性はソーシャルワーカーで、エベレさんのような状況に置かれた妊婦を助けているとのことだった。看護師はエベレさんに、その番号に電話するよう告げた。 「電話をかけて自分の状況を説明すると、男性は町にある人気のレストランで会わないかと言ってきた」とエベレさんは、ナイジェリア南東部にある彼女の地元の都市エヌグで本紙に話した。「会うと、男性は私を連れて帰って出産するまで面倒を見ると申し出てきた。ただし、赤ちゃんを男性に売るなら、という条件付きだった」  他に選択肢はなく、エベレさんは男性の申し出を受けた。家族には告げずに、男性の家に引っ越した。エベレさんにとっては、実家に戻れば直面するはずの問題から逃れるにはこの方法しかなく、同時にいくらかお金も手にできた。 「私の子をどうする気なのか、男性に聞きさえしなかった」とエベレさんは話す。「私はただ、子どもを処分してお金を受け取りたかった」  エベレさんが男の子を産むと、一緒に暮らしていた男性は1組の夫婦に赤ちゃんを売り渡した。エベレさんは男性から7万ナイラ(約2万円)を受け取った。その後、家族の元に戻ったエベレさんは、人身売買業者に誘拐されていたのだと話し、人里離れた村に連れて行かれて解放されるまで家で奴隷として強制的に働かされていたと説明した。  エベレさんは話す。「みんな、私に同情してくれた。両親は警察に通報したがったが、監禁のときに受けた心の傷を思い出したくないと思わせて、通報しないよう親を説得した」

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