上昇ムードの福工大が3回戦に登場!迎え撃つ日大は“新生ヘラクレス軍団”。大学選手権3回戦
2020年度の大学チャンピオンを決める第57回全国大学ラグビー選手権大会。
12月13日(日)は、東京・秩父宮ラグビー場の第1試合(11時30分キックオフ)で、1回戦から勝ち上がってきた福岡工業大学(九州リーグ1部1位)と、大会初陣となる日本大学(関東リーグ戦1部3位)が激突する。
いま波に乗っているのが福工大だ。
2大会ぶり27回目の出場となる九州の強豪は、福岡で開催された1回戦で八戸学院大学(北海道・東北地区代表)を43-21で撃破。
そして愛知で開催された2回戦で、朝日大学(東海・北陸・中国・四国代表)に28-24で勝利。後半40分に逆転トライを決めるドラマチックな結末で3回戦進出を掴んだ。
福工大の強みのひとつは、この朝日大戦で再三チャンスを創出していたバックスの展開力だろう。
SH河上健真のテンポの良いさばきから、WTB恵良寿季、WTB井上柊人が躍動感溢れる走りを見せ、また俊足と激しさを兼備するFB香山海渡が好走を繰り返した。
本稿執筆時点で両軍の出場メンバーは発表されていないが、福工大の強力バックスリーにはぜひ注目したい。
そして朝日大戦で猛タックルも見せていた突進役、トンガにルーツを持つ東京・目黒学院出身のCTBヴァカラヒ・シオエリも要注目だ。
フォワードは運動量豊富に駆け回り、フィジカルに長けたNO8鎌田凌は、勝負所でジャッカルも決められる。朝日大戦では最終盤の“逆転サヨナラトライ”を決めた殊勲者でもある。
一方で、この3回戦から登場する日大は3週間ぶりの試合となる。
前戦は11月21日(土)に行われた関東リーグ戦1部の大東文化大学戦。88-5で大勝し、攻撃力の高さを見せつけた。
続く12月5日(土)には東海大学とのリーグ最終戦が予定されていたが、東海大学ラグビー部の選手と教職員が新型コロナウイルス陽性となったことから中止となり、日大はリーグ戦3位チームとして2大会連続19回目の大舞台へ駒を進めることに。