香港不動産大手の新世界CEO、就任後わずか2カ月で退任へ-関係者
(ブルームバーグ): 香港財閥系の不動産開発大手、新世界発展の馬紹祥最高経営責任者(CEO)が退任する見通しだ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。経営陣を巡る問題に悩まされている同社にとって、再び劇的な展開となる。
非公開情報だとして匿名を条件に話した関係者によると、新世界発展は早ければ29日午後にも馬CEOの退任に関する文書を発表する見通し。
新世界発展にコメントを求めたが、すぐには返答がなかった。
中国が深刻な不動産不況や景気停滞に直面する中、2024年6月期決算で197億香港ドル(約3800億円)の赤字を計上した新世界発展にとって、馬CEOの退任で先行き不透明感がさらに増す。20年ぶりの赤字となったことを受け、創業家出身の鄭志剛前CEOが9月下旬に辞任し、後任となった馬氏が経営を安定させるはずだった。
原題:Tycoon Cheng’s New World to Replace CEO Amid Succession Saga(抜粋)
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Shirley Zhao, Shawna Kwan