世界中の著名人が学んだモンテッソーリ教育を生んだ女性の物語「マリア・モンテッソーリ 愛と創造のメソッド」3月28日公開
世界中の著名人が学んだことでも知られるマリア・モンテッソーリ教育の生みの親であるマリア・モンテッソーリの苦悩の7年間を描いた「Maria Montessori」(英題)が、「マリア・モンテッソーリ 愛と創造のメソッド」の邦題で2025年3月28日から公開される。 Amazon創業者ジェフ・ベゾス、Google創業者ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、シンガーソングライターのテイラー・スウィフト、将棋の藤井聡太らが受けたことでも注目されるモンテッソーリ教育。本作は、その生みの親であるマリア・モンテッソーリがメソッドを獲得し、1907年に「子どもの家」を開設するまでの苦悩に満ちた7年間を描いた劇映画だ。 20世紀初頭のイタリア・ローマ。マリア・モンテッソーリ(ジャスミン・トリンカ)は、ある「成功者」と出会う。フランスの有名なクルチザンヌ(高級娼婦)リリ・ダレンジ(レイラ・ベクティ)だ。リリは娘の学習障がいが明るみに出そうになったとき、自分の名声を守るためにパリから逃亡してきたのだった。マリアはこの時期すでに画期的な新しい教育法の基礎を築いていた。リリはマリアを通して、娘はただの障がいのある女の子ではなく、強い意志と才能を持った人として、ありのままの娘を知るようになる。マリアに共鳴したリリは、男性中心社会の中でもがくマリアの野望の実現に手を貸すのだが……。 パリ、ウィーン、ベルリンで政治学を学び、その後ドキュメンタリー映画を主に活動してきたレア・トドロフの長編劇映画、初監督作。2012年に初のドキュメンタリー「Saving Humanity during Office Hours」を監督し、14年には「Russian Utopia」を共同監督。15年にジャンナ・グルジンスカ監督のオルタナティブ教育をテーマにしたドキュメンタリー「School Revolution: 1918-1939」の脚本を執筆。そして、遺伝性疾患を持って生まれた娘の誕生が本作制作への決定的な契機となった。 マリア・モンテッソーリを演じるのは、「息子の部屋」で俳優デビューを飾り、「輝ける青春」「フォルトゥナータ」「泣いたり笑ったり」など数多くの作品で映画賞を受賞しているジャスミン・トリンカ。リリ役には、「虚空の鎮魂歌(レクイエム)」「シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢」「パーフェクト・ナニー」のレイラ・ベクティ。リリの娘・ティナを演じるのはラファエル・ソンヌビル=キャビー。本作のマリア・モンテッソーリのもとで学ぶ障がいを抱えた子どもたちの役は、同じ立場の子どもたちが演じているが、キャスティングのワークショップに参加したラファエルと監督は出会い、デビュー作となった。 2025年3月28日から、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋、UPLINK吉祥寺ほか全国順次公開。