大垣のタクシー会社"宅配サービス"に活路 地元飲食店と連携
新型コロナウイルスの影響で、利用が大きく落ち込んでいる岐阜県大垣市のタクシー会社が、食事の宅配サービスに活路を見出しています。 時短要請や出控えで冷え込む地元の飲食店と連携して、ともにコロナ禍に立ち向かいます。 大垣市に本社を置く「スイトタクシー」が、1月下旬に開始した飲食の宅配サービス「スイトタク配」は、専用の予約システムを活用して商品の注文から支払いまですべてスマホなどネットで完結できます。 現在は、中華料理や和食、ラーメン店など、市内12の飲食店と提携していて1月下旬のサービス開始から2月16日までの間に、およそ50件の利用がありました。 ※スイトタクシー 石田 吉忠 部長 「緊急事態宣言が出されたときには数字的には半減している。その状況が今も続いている。本当に厳しい」 コロナ禍の影響は、飲食店や観光業だけでなくタクシー業界も直撃しています。 売り上げの多くを占めていた夕方から夜間の利用客は消え、出張や観光で訪れる人もいまはまばらだといいます。 その窮地を乗り越えるために、地域の事業者が業種の垣根を超えて連携したということです。 ※スイトタクシー 石田 吉忠 部長 「更なるデリバリーの需要が見込めるので、これからも収益性は上がると見込んでいる」
この取り組みにノウハウの提供などで協力する「不易流行 THE 実学実践会」の栗田恵世代表は、「地域の産業を守る成功モデルになれば」と話しています。