体育座り廃止 半数近くが好意的 「女子はスカートの中が見えるのが気になる」の声も
座りにくいのは断トツで正座
続いて、最も座りにくい座り方のトップ3です。 1位 正座 60.8% 2位 長座位 12.8% ※両足をまっすぐ前に伸ばす座り方 3位 割座 8.8% ※正座の両端を外側に外し、足がMのようになった座り方 やはり足がしびれやすい正座を最もつらいと感じる人が多いようです。一方、体育座りはランク外の3.6%でした。体育座りが最もつらいと感じる人はあまり多くないようです。 体育座りが最もつらいと回答した人は、どのような理由なのでしょうか。「おしりが痛い。お腹が締め付けられる」(50代女性)、「体が硬いから」(40代女性)、「腰が痛くなり長時間の座位としては不向きである」(70代男性)などの意見がありました。体形や柔軟性によって、つらいという人もいるようです。
体育座り廃止の動き 「どちらとも言えない」も4割強に
最後に、体育座りを学校で廃止する動きについてどのように感じたかという設問です。これに対し、49.4%と約半数が「良いと思う」と回答しました。一方、「良くないと思う」と回答したのは6.7%。「どちらとも言えない」が43.9%になっています。 「良いと思う」と回答した人の理由を見てみると、「子ども自身が苦痛を訴えていたから。また、女子の場合はスカートの中が見えてしまうのが気になる。体育座りだから、というだけでなく、すべての人に同じ座り方を強要すること自体がおかしい。しかも長時間と来る。快適な座り方は子どもも大人も、人それぞれではないだろうか。意図が分からない」(40代女性)、「育ち盛りの時期に、冬の冷たい体育館の床に腰や膝をつけ、背骨に負担のかかる座り方を強要するのは理不尽だからです」(40代男性)と疑問を投げかける声が。 また、「おしりが痛くなりすごく嫌だった」(20代女性)、「学生の頃につらかったイメージがあるから」(20代女性)など、自分自身の体験から廃止に賛成する人もいました。 続いて「良くないと思う」理由としては、「体育座り以外の座り方だと、全体が乱れてしまいます。子どものけじめにならない」(20代女性)と規律を重んじる意見が。さらに「本当ならばなぜ今まで推奨していたのか疑問である」(30代男性)と根拠に疑問を持つ人が見られました。 「良いと思う」と拮抗していた「どちらとも言えない」の理由の中には、戸惑いの声が見られます。「今さら言われても、僕が学生時代はそれが当たり前だったのでどう答えるべきか悩むところ」(50代男性)、「昔からしていることが今になって急に変わることに戸惑いがある」(50代女性)といった意見がありました。それに加え、「あまり体に良くないことを実感できないので」(40代男性)など、医学的根拠を示されてもピンと来ないような意見も多数見られます。 体育座りは最もつらい座り方とは言えない上、賛成派と判断しかねている派とで二分している印象です。とはいえ、時代に合わせて変化していく学校に対し、好意的な意見は多数ありました。体育座りに限らず、床や地面に長時間同じ姿勢で座ることは体に負担がかかります。座り方だけでなく、適切な時間による指導の徹底も重要でしょう。
Hint-Pot編集部