「ここまで来たら横浜の日本シリーズを見ながら死にたいな」ファン歴62年…“余命4カ月”森永卓郎(67歳)が唱える「三浦大輔監督=名将説」
昨秋、医師から「余命4カ月の末期がん」と診断された、経済アナリストの森永卓郎さん。実は熱心なベイスターズファンでもある。自身の死期を意識したファンのホンネを聞いた。《全2回の2回目/最初から読む》 【現在の写真】「顔、変わりすぎ…」ステージ4の膵臓がんで余命わずか…今も病魔と戦う森永卓郎さんの姿&“番長”三浦大輔監督やベイスターズナインの今季の奮闘の姿も見る ――現在、ベイスターズは優勝から12球団で最長の26年離れています。森永さんは今年でファン歴も62年目だそうですが、優勝は98年の一度きりです。途中で愛想を尽かすことはありませんでしたか? 森永 そういうことはないですね。元々、親父が毎日新聞の記者だったから家訓として巨人を応援することはなかったし、それに私、小学生の頃はアメリカとオーストリア、スイスの学校に行っていたんです。海外では最上位に白人がいて、その下に黒人、最下層が黄色人種でしたから、そこでとてつもないイジメに遭って毎日ボッコボコにやられたんですよ。それでも歯を食いしばって生きるという体験をしてきたので、我慢強いというのがベースにあるんです。 ――とんでもないご苦労がベースにあるんですね。せめて野球ぐらい強いチームを応援してもよかったじゃないですか。 森永 私自身がこれまでずっと権力を批判しながら生きてきましたからね。札束で横面を引っぱたくようなブルジョアは本当に嫌いなんですよ。だから、巨人やソフトバンクはいけすかないんでしょうし、優勝がどうこうじゃないんですね。 ――ご自身の生き方が、球団の在り方と通じるものがあったということなんでしょうね。 森永 そういうもんだと思いますよ。強いモノが好きという人たちもいれば、そうでない人たちもいる。今ではほぼ撤去されてしまいましたが、試合中に球場の喫煙所に行くと、同じような人たちが集まって来て、愚痴のような話がはじまるじゃないですか。あの一緒にタバコを吸いながら、愚痴を言っているあの雰囲気ってとってもよかったんですよ。自分と同じ種類の人たちがこんなにもいるんだって感じがしてね。
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