「発酵」×「お菓子」 おいしく体に良い「発酵菓子」とは? Uターンして開業した女性の思い
出雲市出身の鹿糠さんは、高校卒業後、大学で栄養学を学び、東京都内の飲食店で働いていました。 転機が訪れたのは2018年。 3人の子どもの母となった鹿糠さんは、「いい環境で子育てをしたい」と、当時銀座のレストランで副料理長をしていた夫の俊二さんを説得し、地元・島根にUターンしました。 発酵菓子カヌカ 鹿糠さやかさん 「自分が田舎育ちだったのもあって、そのまま東京で子育てしていくっていう未来が見えなくなってしまって」 家族5人で移り住んだのは、自然豊かな雲南市。 発酵菓子カヌカ 鹿糠さやかさん 「人間の体って食べものでできているので、なるべく畑とかから近い場所で育ってほしいなというのはあったので、そうなるとやっぱり田舎がベスト」 鹿糠さんの実家は、出雲市で食料品店を営んでいます。 そこで売られているのが「ポン菓子」。 20年以上前から変わらず販売されています。 Q.「発酵×ポン菓子」は同じタイミングで思いついた? 発酵菓子カヌカ 鹿糠さやかさん 「帰ってなんかやろうと思った時に浮かんだものの2つが、その2つ(「発酵」と「ポン菓子」)だったいう感じ」 鹿糠さやかさんの母 「きっかけがポン菓子なんだなということを改めて知った、大変嬉しく思っています」 自身が魅かれた「発酵」という世界、自分のルーツともいえる「ポン菓子」。 それを合わせてできたのが『発酵菓子カヌカ』の『ポン菓子グラノーラ』なんです。 Uターンして開いた雲南市の店はまもなく3周年。 店の建物は、もともと木材加工所でしたが、10年以上放置されていました。 発酵菓子カヌカ 鹿糠さやかさん 「最初はものがめちゃめちゃあって、木を切る機械とかも4,5台あって「壁中にいっぱい材木とか釘とかあってという状況ではあったが、箱としての魅力があったので」 今は、学校から帰った子ども達の遊び場となっている店の2階。 鹿糠さんは、先々ここをイベントスペースとして活用したいとのこと。
山陰放送