帝京長岡、履正社に逆転勝ち!昨年のベスト4超えに向けて好発進
1月2日、第99回全国高校サッカー選手権大会2回戦がゼットエーオリプリスタジアムで行われ、履正社(大阪)と帝京長岡(新潟)が対戦し、1年生MF廣井蘭人の決勝点で帝京長岡が履正社に逆転勝利した。勝利した帝京長岡は1月3日、フクダ電子アリーナで行われる3回戦で神戸弘陵(兵庫)と対戦する。 【フォトギャラリー】履正社 vs 帝京長岡 激戦区大阪を勝ち抜いた履正社と、昨年ベスト4の帝京長岡の日本一を目指すチーム同士の好カードとなったこの試合。履正社はスターティングメンバーに湘南ベルマーレ内定の平岡大陽とエースFW神田拓海の名前がない。平岡に限ってはベンチにも入っていない。大阪予選を引っ張ってきた2人が怪我で先発できないことで苦戦が予想された。しかし蓋を開けてみれば、試合開始からいつもの履正社のサッカーが展開される。高い強度と鋭い出足で履正社が帝京長岡を押し込む。左サイドを2番DF寺本悠晟が縦に勝負を仕掛け度々チャンスをつくると、19番FW李晃輝が前線でボールを収め、試合の主導権を握る。すると16分、左CKの流れからFW李のシュートのこぼれ球に22番FW浅野大生が体勢を崩しながらもゴールに蹴り込み、履正社が幸先よく先制する。歓喜に沸く履正社イレブンに対し、失点した帝京長岡イレブンはすぐさま全員で輪を作り、意見の交換を行う。試合が再開してもキャプテン14番MF川上航立が凄まじい気迫で味方を鼓舞。下を向くのではなく、状況を改善させようという姿勢を見せた帝京長岡は、ここから球際で履正社に真っ向勝負を挑む。29分、履正社FW李にDFラインを突破されるも、果敢に前に出た1番GK佐藤安悟が一対一を阻止。守備陣が履正社に追加点を許さない。 後半開始早々のピンチも凌いだ帝京長岡が徐々にペースを握り始める。すると47分、左サイドを崩し8番MF上野一心が鋭いボールを中に入れると、ファーで9番FW酒匂峻太がダイレクトボレーで合わせてゴール。試合が振出しに戻ると、履正社は飲水タイムのタイミングでジョーカー20番FW廣野大河を投入。しかし流れは変わらず、勝ち越したのは帝京長岡。71分、右サイドからのクロスボールに11番FW葛岡孝大がニアで潰れたところの裏に走り込んだ25番MF廣井蘭人が右足を合わせてゴール。遂に帝京長岡が逆転に成功する。これで後がなくなった履正社は同点に追い付くべく前に急ぐが、これを帝京長岡は受け流され試合終了。強敵相手に見事な逆転劇を見せた帝京長岡が2-1で勝利し2年連続の3回戦に進出した。大阪勢2年連続初戦敗退の流れを断ち切るべく、日本一を目指し6年ぶりの全国大会に挑んだ履正社だったが、主力を怪我で欠く不運もあり、まさかの初戦敗退となってしまった。逆に帝京長岡はこの難敵を倒したことで、昨年のベスト4超えに向けて好発進となった。