60代「貯蓄2000万円もない」人が多い「公的年金以外の備え」が定年後を左右する時代に
公的年金は生涯受け取れるが、それ以外の備えがカギに
少子高齢化の影響もあり、「年金はあてにならない」と思う方も多いでしょう。しかし基本的に年金制度は少子高齢化が進んでも持続する仕組みとなっています。 公的年金の大きなメリットは「受給開始から生涯受け取れる」点にあります。セカンドライフの軸として考え、まずは公的年金をしっかり受給することが大切です。 今はパートの方でも特定適用事業所で働き、一定要件を満たせば厚生年金へ加入できます。厚生年金へ加入するなどして、将来の受給額を上げることを考えるのもよいでしょう。 一方で、現代では「公的年金以外の備え」が将来の生活やゆとりを大きく左右します。 セカンドライフを楽しみたい、病気や介護に備えたいとなれば、公的年金以外での備えが重要となるでしょう。 たとえば私的年金で毎月受給できる年金額を増やしたり、貯蓄を増やしたりすることも大切です。老後に入ってから、資産寿命を伸ばすことも重要でしょう。 それには長く働き続けたり、資産運用を取り入れたりなどの工夫が必要になります。 ご自身の老後の生活をイメージしながら、老後を大きく左右する「公的年金以外の備え」を考えましょう。 参考資料 ・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)各種分類別データ」 ・厚生労働省・日本年金機構「知っておきたい年金のはなし」
宮野 茉莉子