[暮らしにアウトドア①]万能調理器具「メスティン」
みなさんこんにちは! 那覇市曙にあるバイク店・沖縄ヤマハの店内で「燈人(ともしびと)」というアウトドアグッズコーナーを担当している與那嶺康貴と申します。今回から1年間、アウトドアをより身近に楽しむヒントや、日常生活でも使えるキャンプギア(グッズ)を紹介します。 [暮らしにアウトドア①]万能調理器具 「メスティン」 アルミ製で軽くて丈夫 昨年の緊急事態宣言の際、3密を避けるためにキャンプブームとなり、2020年の流行語大賞には「ソロキャンプ」がノミネートされました。 コロナ禍の巣ごもりの反動で、べランピングやおうちキャンプなんて言葉も生まれるほど、自宅のベランダや庭、ガレージなどで過ごす行為が定着。ストレス発散や癒やしとして人気です。 防災グッズとしてもキャンプギアが再注目されています。その中から「メスティン」という、お弁当箱みたいなキャンプギアを紹介します。 メスティンとは「メス=軍隊での食事」と「ティン=ブリキの容器」という二つの言葉から成るシンプルな、ふた付き万能調理器具(クッカー)です。スウェーデンのトランギア社製が有名ですが、品薄でなかなか手に入れるのが難しいです。最近では、100円均一ショップやスーパーのプライベートブランド商品としても販売されています。ちなみにトランギア社のメスティンはレギュラーサイズが1600円、ラージサイズが2500円(税別)です。 アルミ製のため軽量で熱伝導率も高く、バーナー(ガス・ガソリン)、アルコールや固形燃料などでも調理ができます。ご自宅のガスコンロや、やり方次第でIHやたき火などでも調理が可能です。 深さがあるので調理法も多彩。ご飯を炊くのはもちろん、焼く、煮る、炒める、蒸す、いぶすなど多岐に使えます。私のおすすめは、メスティンでご飯を炊き、ふたの部分で缶詰の焼き鳥を卵でとじてのっけた即席親子丼! 洗い物も少ないし、おいしいですよー! 購入後はバリ取りを メスティンの調理で一番有名なのが「ほったらかし炊飯」。レギュラーサイズだとご飯一合炊くのにちょうどいいサイズです。固形燃料を着けて火が消えるまで(約10分)何もしないでオッケー。火が消えたら10分ほどタオルなどで包んで蒸らすと、ふっくらつやつやなご飯が完成。景色の良い公園や海岸で炊き立てご飯タイム、なんて良いですよね。 肩肘張らず、ベランダやガレージでお湯を沸かしてコーヒーを入れたりラーメンを食べるのも良いし、子どもたちとプリンなどのデザートづくりに挑戦するのも楽しいと思います。 ふたはお皿としてだけでなくフライパンとしても使えて重宝。メスティンだけで調理できるレシピ本も数多く出版されているほどなんです。 購入後の大事な儀式を紹介します。メスティンは切りっぱなしのため、フチで手などを傷つけてしまう恐れがあります。使う前に紙やすりなどでバリ取りをしましょう。そして、黒ずみや焦げ付きを防ぐため、米のとぎ汁を入れて沸騰させて表面をコーティングします。 いかがでしょう? メスティンについて気になった方はぜひお店などで手に取ってみてください。 よなみね・やすたか/沖縄ヤマハ内のキャンプギアコーナー「燈人(ともしびと)」スタッフ。店舗は那覇市曙1-8-10、電話098・867・3359 www.ysp-nahaakebono.com ※「週刊タイムス住宅新聞」第1839号(2021年4月2日発行)紙面より転載
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