子供向けタクシー配車「Uber Teens」、11都道府県でスタート
Uber Japan(ウーバージャパン)は、子供向けのタクシー配車サービス「Uber Teens」(ウーバーティーンズ)を開始した。利用料は、通常のUberやUber プレミアムと同様で追加の手数料などは発生しない。13歳~17歳の子供の利用を想定しており、保護者の送迎にかかる負担を軽減する。 【この記事に関する別の画像を見る】 ■ 11都道府県で開始 11日の開始時点で、北海道、宮城県、東京問、神奈川県、石川県、京都府、大阪府、広島県、福岡県、沖縄県の11都道府県(30都市)で利用できる。 保護者が家族アカウントを作成し、子供を招待。招待をもらった子供がウーバーのアカウントを作成することで子供が任意の場所でタクシーを呼び出せる。保護者側では月額の利用額に上限を設定できる。子供が配車をリクエストすると、保護者のスマートフォンに通知が届くほか、乗車や目的地への到着も把握できる。チャットや通話を通じて子供と連絡も取れる。 位置情報やドライバーの情報も確認でき、呼び出した車両が正規のものかどうかを確認できる暗証番号機能がある。ドライバーはウーバーで一定以上の経験があり、高評価であることがマッチングの条件という。録音機能も備えており、報告があればUberのスタッフが確認し、関係機関へ提供する。録音データはあくまでUber側の確認用となっており、ユーザー(子供、保護者)もドライバーも録音を聞くことはできない。 米国で2023年にスタートしたサービス。日本を含め40カ国で提供される。共働きの世帯が増えるなかで、通学や習いごとでの子供の送迎の負担が高まっている。これまで、Uberでは18歳未満のアカウント作成ができなかった。Uber Teenの導入により、13歳以上であれば保護者の管理のもとで、移動手段を確保できることになる。同社では、保護者の送迎負担を軽減し、より安全な交通手段の提供を目指すとしている。 ■ 親も子も新しいことに挑戦できる時間が持てる 発表の場には、3人の子供を育てながらタレントとして活動するギャル曽根が登場。自身も子供の送り迎えで週に5時間は費やしているという。Uber Teensについて「子供たちが新しいことに挑戦する後押しになり、保護者の送迎の負担も減る心強いサービス。親もこれまでできなかったことに時間を使える」と話した。
ケータイ Watch,北川 研斗