小中学校で情報端末の故障相次ぐ 北海道・十勝管内、24年度まで3350台 修繕費1億円
十勝管内の小中学校で、児童生徒に1人1台貸与されているタブレットなどの情報端末の故障が相次いでいる。経年劣化に加え、落下や衝突などが主な要因だ。故障台数は年々増加しており、2024年度までに管内18市町村で少なくとも約3350台、修繕費計1億円が見込まれる。国の「GIGAスクール構想」で教育現場に情報端末が普及する中、修繕費は全額が自治体負担となっており、関係者からは財政への圧迫を懸念する声が上がっている。 国は情報通信技術(ICT)を活用した教育を推進するため、20年度から全ての児童生徒に1人1台の端末を整備している。 北海道新聞が管内19市町村に端末の状況を尋ね、18市町村の故障台数を集計した。上士幌町教育委員会は未集計のため、故障台数は「不明」としている。