「共に復興を目指す同志に」能登で災害ボランティアに取り組む地元出身女性に迫る
被災地を襲った水害。不足するボランティア
そんな中、9月21日に発生した水害。復興を目指す能登半島に大きな被害が出た。死者行方不明者が10名を超え、最大115か所が孤立し、断水や停電も続いている。 「元旦に戻ってしまったような状況です。水害の被害が大きい奥能登では、炊き出しや家の中の泥だしといった活動から始めています。生きていくための支援に取り組んでいます」 このような状況下だが、ボランティアスタッフが慢性的に不足しているという。家屋の取り壊し期限が迫り、住民の中には不眠不休で家財道具の運び出しを行う方もいらっしゃる状況だが、ニーズに対して人手が足りていない。 「発災直後に、ボランティアに否定的な言動が多く見られたことが影響したのか、ボランティアは常に足りていません。行政等からの支援要請を踏まえて活動しており、現在は七尾市内の家屋からの家財道具の運び出しのボランティアを10月11日頃まで募集しているのですが、1人しか参加者がいない日も少なくありません。水害のボランティアもぜんぜん足りていません。正直厳しい状況です。でも、ボランティアに来られない人もいると思います。寄付を集めてくれた方もいました。それぞれができる支援をやっていただけたら、私たちは嬉しいです」 日本列島に暮らす私たちにとって、災害とは決して無縁でいられない。次は自身が被災することもあれば、故郷が被災地になることもある。能登半島支援チームに限らず、様々な団体が能登半島地震や水害の支援活動を行っている。できることをできる限り。あなたの一歩を誰かが待っている。
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