11月23日は「勤労感謝の日」だけじゃない 「いい夫妻の日」 アニヴェルセルが仕掛ける社会の変革
■感謝の気持ちを伝える契機に
梁原さんは「いい夫婦の日に比べると、いい夫妻の日の認知度はまだまだ。でも、そこもまたチャンス。(認知が広がる)可能性を感じている」と語る。
実際、記念日を3年連続で当日にイベントを打っているが、年始めから11月23日に行うイベントを社員が企画。今年は11月初めから、全国10店舗のエントランスに、いい夫妻の日をアピールし、さまざまな活用法ができることを記した展示物を設置しており、これは同社役員からの提案だ。その上、記念日事業のことを知って入社を希望するスタッフもいるという。
いい夫妻の日は勤労感謝の日と同じく、「夫妻が相手を尊び、互いに感謝する日」との思いが込められている。梁原さんは「感謝の気持ちって、相手になかなか伝えられないと思います。いい夫妻の日を契機に、当事者の夫妻だけでなく、例えば、家族や結婚前のカップルとか、それぞれの立場で絆を一層深めてもらえるようになれば最高です」と話している。
■記念日 日本記念日協会によると、今年11月現在で、記念日に登録されているのは約2800件。このうち、有名なのは11月11日の「ポッキー&プリッツの日」。食品メーカー江崎グリコが製品の形が数字の1に似ていることから、平成11年11月11日に制定された。4月15日の「からあげクン誕生日」は冷凍食品大手ニチレイフーズが製造し、コンビニエンスストア大手ローソンが販売する人気のからあげの誕生日。同じ日が複数の記念日になっていることは多く、8月8日、10月10日は60を超える記念日の多い日。11月23日の記念日は計27ある。