「ドバイの王様と友だち」ピンときた 詐欺を防いだ銀行員の判断
沖縄県警宜野湾署の下地忠文署長は10月22日、インターネットを使った特殊詐欺の被害を防いだとして、沖縄海邦銀行大謝名支店の店頭営業グループ主任、岸本早也香さん(42)に感謝状を贈った。 【100万円あげるから…】坂道で車いす押した女子高生、詐欺に気付く 岸本さんはことし7月「SNSでドバイの王様と友だちになった。700万ドルをもらえる権利が当たったから、海外からお金を受け取る手続きを教えてほしい」と男性顧客に頼まれた。後日、男性が「受け取りのための手数料」を送金しようとしたことから、詐欺の可能性が高いと判断。今後の被害を防ぐため、男性の口座をいったん解約して新たに作り直した。 贈呈式で下地署長は「特殊詐欺は悪質かつ巧妙化している。今後もご協力をお願いしたい」とあいさつ。岸本さんは「お客さまの大切な預金をお守りできるように、感度を高めたい。『おいしい話』には気を付けていただきたいです」と話した。