Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

スタバのカップに「ISIS」と書かれたイスラム教徒の女性、人権侵害を申し立て

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
BuzzFeed Japan

米ミネソタ州のスターバックスを訪れたイスラム教徒の女性が、注文したカップに自分の名前ではなく「ISIS」とバリスタに書かれたことを受け、人権侵害を申し立てた。 ISIS(イラク・シリア・イスラム国)は、イスラム過激派の組織。日本ではIS(イスラム国)と表記されることが多い。

7月1日、アイシャさん(19)は友人と一緒に、大型スーパー「ターゲット」のセントポールにある店舗に入っているスターバックスにいた。 ドリンクを注文する時、アイシャさんは店員から名前を聞き返された。スターバックスでは、注文された商品が混同しないように、客の名前をカップに記入することがある。 アイシャさんはもう1度名前を伝えたが、ドリンクを受け取るとカップにはアイシャさんの名前ではなく、「ISIS」と書かれていた。 「この時、私の中には様々な感情が渦巻きました。その中で最も大きかったのは、ショックだという気持ちです。実際に自分の目の前で、このようなことが起きるとは信じられませんでした」とアイシャさんはBuzzFeed Newsに話した。 自分がヒジャブとフェイスマスクを付けていたのが理由の1つではないかと、アイシャさんは考えている。 この出来事について、6日に記者会見が行われた。会見で、米イスラム関係評議会ミネソタ州支部(CAIR-MN)の、モハメド・イブラヒム副会長が語った。 「今回の件で、イスラム恐怖症が私たちのコミュニティに依然として存在していることを改めて認識しました」 CAIR-MNは同日、アイシャさんが同州の人権省に人権侵害の申し立てを行うのを支援した。 アイシャさんは、バリスタが自分の名前を正しく聞き取れなかったため、カップに「ISIS」と書いたのではないかと話している。 アイシャさんがドリンクを受け取った後、スターバックスのマネージャーがアイシャさんの元に来た。カップに客の名前を書く際には、スペルミスがあることも多いと説明したのだという。 アイシャさんはマネージャーの説明に対し、「全く信用できず、許容することはできません」と話している。 「スターバックスで飲み物を注文したとき、もしもバリスタがその客の名前のスペルが分からなかったら、スペルを教えてもらうよう客に頼むはずです」 このような経験は、アイシャさんにとって初めての出来事だという。 アイシャさんは、人権侵害の申立書のコピーをBuzzFeed Newsに提供した。 書面には、アイシャさんはスターバックスのマネージャーから無料のドリンクと25ドル(2700円相当)のギフトカードを受け取り、その後警備員に付き添われて店を後にしたと記されていた。 BuzzFeed Newsは、問題となったスターバックスが入っているターゲットにも問い合わせた。 「今回は、お客様に大変失礼な対応をしてしまい、誠に申し訳ありません。報告を受け、すぐお客様に謝罪しました」と、ターゲットの広報担当者は述べた。 内部調査によると、この出来事は「故意的ではなく、不幸な間違い」となっているそうだ。スターバックスは、バリスタに追加の研修を受けさせると発表した。 スターバックスの広報担当者は、今回の件が起きた店舗はターゲットによって認可・運営されており、調査を主導しているのはターゲット側だとBuzzFeed Newsに話した。 アイシャさんによると、一連の出来事の後にクレームを言うため電話をかけて以来、ターゲットからの連絡はないそうだ。CAIR-MNにも、同社からの連絡はないという。 CAIR-MNのジャイラ二・フセイン会長は、ターゲットとスターバックスは現在のバリスタとマネージャーを解雇して、従業員のトレーニングに再投資してほしいと記者団に話した。 2018年、スターバックスはアメリカのすべての店舗を一時的に閉鎖し、アンチバイアス、多様性、包括性に関するトレーニングを従業員に行っている。 「今回の件を広く取り上げることが、ターゲットやスターバックスなどの多くの企業の、このような事例への対処法を変えるきっかけになるよう願っています」とフセイン氏は話した。 なお、スターバックスでムスリムの客のカップに「ISIS」と書かれたのは少なくともこれで2回目だ。 2019年8月、中東のチュニックに身を包んだ男性が、フィラデルフィアのスターバックスのバリスタに自分の名前がアジズ(Aziz)であることを伝えた。そしてこの男性に渡されたカップには、「ISIS」と書かれていた。 当時、スターバックスの広報担当者は「バリスタがうっかり名前のスペルを間違えた」とNBCニュースに話した。 アイシャさんは、今回の件がSNSで拡散しているため、当時のトラウマを思い出してしまうとBuzzFeed Newsに話している。 該当のスターバックスとターゲットについては「今後、おそらくどちらにも足を運ぶことはありません」と語った。 この記事は英語から翻訳・編集しました。

【関連記事】