「阿紀の阿は阿修羅(あしゅら)の阿」 HKT48研究生の豊永阿紀って?
福岡を拠点としたHKT48。48グループ全体でも屈指の人気メンバーで、プロデュース面でも才能を発揮する指原莉乃も劇場支配人を兼務する。そのもっとも新しい4期生に、豊永阿紀がいる。阿紀の阿は阿修羅の阿。彼女のファンは「あしゅらー」と呼ばれる。まだ正規メンバーではなく研究生だが、公演のみならず握手会などでも、ファンの熱い支持を集めつつある17歳の豊永に、話を聞いた。
東京に行ってアイドルのオーディションを受けようと思った矢先にHKT4期生の募集が
「私、夢がころころ変わる子どもだったんです。和菓子職人になりたいって夢見たこともあった。でも、やっぱり芸能っていう夢が一番強く、定期的に心に浮かんできて」 2歳から地元のお祭りや公民館でダンスをしていたそうだ。 「でも本格的なものではなく……ステージの楽しさは知っていても技術はない。ずっと中身が空っぽだったんです」
東京へ行きアイドルのオーディションを受けようと考えたこともあったが、親に話を切り出す勇気が持てず、迷っているうち地元福岡でHKT48の4期生募集が開催。 「研究生になれて、まったく知らない、未知の世界へ飛び込んだわけですけど、すごい刺激がいっぱいある世界。いま、とても楽しいです。きついなとか悔しいなとか思うこともありますけど、もう嫌だと思ったことはいままで一回もないですね」 きついな、悔しいな、と思ったときはどうやって乗り越えてきたのだろうか。 「本当に最近、いろいろ考えていたらいっぱいいっぱいになっちゃって……。ちょっと遠出をしました。いつも使わないルートで、ちょっぴり学校から遠いところへ行って、いつもとは違う道を通って帰って。最初は気分転換みたいな感じでしたが、だんだんワクワク楽しくなって、旅っていいかもしれないと思いました」 これ親にも言ってなかったことなんですけど、と楽しそうに振り返る。
福岡生まれの福岡育ち 趣味のカメラも
「あとは、なにも考えずテレビを見る。両親が共働きだったので、帰ったらすぐテレビをつけるテレビっ子だったんです。いまは、どうしてもトークの仕方なり、勉強目線で構えて見ちゃうんですけど、普通に視聴者として見るのが一番楽しい」 エンターテインメントにふれるのはリフレッシュですね、と笑うその傍らに愛用のカメラ。富士フイルム製で、光学ファインダーを搭載した、コンパクトだが通好みのモデル。これもまた、リフレッシュに役立っているようだ。 「出かけたとき撮ったりするんですけど、コンサートで自分の出番ではないときにも撮ります。きのうは秋葉原のAKB48劇場で出張公演で、私、劇場ロビーに初めて行ったんです。ネオンとか、撮ったりしました」 福岡で生まれ育ち、一度も引っ越していない。 「生まれたときから同じ家です。家族は、干渉しないんですよ。あれしなさい、こうしなさいというわけでもないし、HKT48の活動に関しても話さないんですが……出張公演の直前に、がんばれって連絡くれたり。私が知らないところでたぶんいっぱい応援してくれてるんだろうなって。ほっとするし、嬉しいなと思います」 猫を飼っている。名前は、じゃらん。三毛猫ちゃんだそうだ。 「かまいすぎちゃって逃げられちゃうんですけど、最近は一緒に寝てくれるんですよ。縁側でブラシをかけたら、『もっとブラシかけてくれー』みたいな顔をして」