ハリー王子が英国政府を訴える!ロンドン警視庁の警護はお金で買える?
先週末に起こった新たな英国王室への火種…。皆がスルーして終息して、と願っていましたが、そんな願いに反し、事はまたもや大きくなりそうな気配。 現在、米国在住のハリー王子が、なんと英国政府に対して法的措置をとる、というもの。理由は、英国内での政府の警護が得られないから。確か、2年前(2020年)に高位ロイヤルメンバー&公務からの離脱を発表された後の話し合いにより、警備費はご自分たちで、ということになったはずでは…。そして、なぜ今頃? なぜ今かといえば、そう。今年は、エリザベス女王の在位70年周年。それを記念したプラチナ・ジュビリーのお祝いイベントが予定されています。 かねてから推測されていたように、その際ハリー王子がご一家揃って初渡英される予定なのでしょう。その時の英国滞在中、かつてのようなロンドン警視庁による警護が欲しい、ということのよう。 そこには、どうやら最近の英国での経験が端を発しているようで、2021年4月のエディンバラ公フィリップ殿下の葬儀で渡英された際、米国から到着されたヒースロー空港には、ロンドン警視庁が警護に付いていました。この時、なぜ?と思った私の記憶にも新しいですが。 しかし、その後2021年7月1日のダイアナ元妃の銅像除幕式でロンドン入りをされた時には、公的警護はなし。 ご自身で警護をつけられた形だったんです。しかも、除幕式の前日にチャリティイベントに出席された帰り道、どうやらパパラッチに追われたという経験をされていた模様。それにより、家族全員で英国に滞在するには、政府の警護なしでは無理、という判断に至ったようですね。よって、すでに昨年9月に英国政府にその申し出をされるも、却下。それゆえ法的措置も、という流れに。 法的代理人によれば、ハリー王子の望みはただ、自費で支払うから、「政府の警護が欲しい。」「子どもたちに、母国を教えてあげたい。」のふたつだそうですが、警察の警護をお金で買えるのでしょうか。国内には多くの、今日明日恐怖に怯える人々や、事件事故に巻き込まれた人々がいる中、お金払えば警察官を雇えるというのも、なんだかお金でなんでも買える、という印象すら受けてしまったり。 ロイヤルメンバーの皆様が、政府の警護をうけられるのは、基本公務をこなしていらっしゃるから。確かに以前は、ロイヤルファミリー全員を警護、という時代も長くありましたが、現在は、働く高位メンバーのみが公費で警護、という流れに。例えば、王位継承順位第10位のベアトリス王女も、税金から警護費が使われないことが決定しました。 王室(=エリザベス女王)のお考えも、おそらくシンプル。国民のために働く、ワーキングロイヤルのみが公費を使うべし。それは、英国国民の考えを反映して、というのもあるでしょう。 プリンスとして生まれ、王室を離脱し、今や米国に住めども、王位継承順位は第6位。なにせ異例続きゆえに、温情で孫に保持されていることすらが、火種にしかねない、といった感のハリー王子。もし、英国政府相手に訴える、なんてことになるならば、ひいては、エリザベス女王の政府に喧嘩売る、のと同じ。 しかもつい先週には、次男アンドリュー王子から、軍でのタイトルとパトロン先をすべて剥奪する決定を下されたばかり。 自らの祝賀ムードに先駆けて、問題となりうる事項を処理されているとはいえ、ついでは孫までも…。とにかく気苦労が耐えない女王が気の毒でたまりません。 とはいえ、愛する母ダイアナ元妃をパパラッチとの交通事故で亡くされたハリー王子のお気持ちに加え、実は過去にはこんな事件も起こっていました。