プレミアリーグ屈指のクローザー・遠藤航はリバプールを離れるべき? オファー殺到は必至
【遠藤の実力が落ちたのではない】 今週末のフラム戦から、リバプールは50日間で13試合という過密日程に突入する。主力のコンディションを管理する意味でも、ローテーションは不可避だ。したがって、プレミアリーグの降格圏にあえぐサウサンプトン、レスター、ウェストハム、イプスウィッチ、そしてアクリントン(リーグ2=4部相当)との試合では、遠藤に出場の機会が与えられるかもしれない。 ただし、序列の低下はスタメンの公算が小さくなることを意味し、ベンチから外れる日々も覚悟しなければならない。「スロット監督がスペイン代表MFマルティン・スビメンディ(レアル・ソシエダ)の獲得熱望」との報道もある。だからこそ多くのメディアが「エンドウは来年1月の市場で移籍するべき」との声を上げ始めたのだ。 昨年夏、モイセス・カイセドとロメオ・ラヴィア(ともに現チェルシー)を取り逃がし、善後策の一環だった遠藤が大当たりした時、ユルゲン・クロップ前監督の眼力に敬服していた少なからぬメディアが手のひらを返した。 「リバプールに居場所はない」 もちろん、現時点では憶測の域を出ない情報ばかりだ。遠藤が移籍を決断したわけではない。今シーズンのリバプールはプレミアリーグとチャンピオンズリーグのほかに、FAカップとカラバオカップを含めた「四冠」も狙える陣容を整えた。この大目標を達成するためには、ひとりでも多くの戦力が必要であり、遠藤も除外されてはいない。 また、彼の実力が落ちたのではない。スロット監督が中盤に攻撃力と創造性をより求めているため、苦汁を呑んでいるだけだ。DFラインに負傷者が相次いでいる現状から、遠藤が一列下がって起用されるケースもあるかもしれない。 さらに、日本代表キャプテンの献身性を高く評価するキャプテンのフィルジル・ファン・ダイクや、スーパーエースのモハメド・サラーが「ワタルを甘く見るな。彼は絶対に必要だ」と1月移籍説を全否定していることも追い風だ。両選手の発言は、リバプールの人事を大きく左右する。