声優有志が許諾なき“無断生成AI”にNO 山寺宏一、梶裕貴ら声優26人が啓発動画に出演「声が勝手に売られていた」
主催者による定義や始動にあたってのコメント
■私たちの定義する「無断生成AI」とは 実演家、著作権者の許諾なく、無断で追加学習、生成、公開されたAI生成物のこと。2024年10月現在の法律では「情報解析のための学習」「非享受目的の学習」は著作権法の範囲外とされていますが、追加学習は議論が分かれます。誰の声か、誰の表現かということがわかるAI生成物は、著作権だけでなく人格権にも抵触する可能性があります。 ■私たちの想い 私たちがやった覚えのない朗読や歌、そして声そのものが、ネット上に公開され、時に販売されています。私たちの声は商売道具であり、人生そのものであり、共に成長してきた大切な自分自身の一部です。「この声をもっと聞きたい」と思ったファンがやってくれたことだとしても、無断で使われるのは、気持ちの良いものではありません。 新しい技術は、これから私たち人間に大きな恩恵を与えてくれるでしょう。 でも同時に、お互いの気持ちや、未来の文化のあり方まで視野を広げて、議論を重ね、みんなで技術の使い方を考えていきたい。そのきっかけとなるように、この動画を作りました。 傷つけ合う言動の応酬ではなく、平和的な認識のすり合わせのための議論を有識者も交えて行い、文化的なルール作りをしていきましょう。10年後20年後もずっと、良い作品を生み出す土壌を枯れさせないために。
オタク総研編集部