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「身近に地球外生命体がいるかも」金星から生命の痕跡? 観測の練習中に新発見

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ABEMA TIMES

 地球のすぐ内側を回り、重さや大きさもほぼ同じであることから、地球に似た惑星と言われる金星。しかし、その実態は、地球とかなり異なっている。 【映像】広大な土地にそびえ立つ美しい電波望遠鏡たち(2分30秒ごろ~)  金星は地球の90倍にもなる厚い大気で覆われている。大気のほとんどが二酸化炭素であり、その影響で表面の温度は昼も夜も460度から500度に達し、まるで「灼熱地獄」。生物が生きるには厳しい環境に見える金星だが、「あるもの」が検出されたことで、生命体がいた可能性が浮上した。  見つかった物質は、ホスフィン。リン化水素とも呼ばれるガスで、今はスマートフォンを作る際に利用されるなど、身近な存在だ。よく探してみると、自然界でも微生物から出ることがある。  今回この発見をしたのは、国際研究チームの一員であり、金星について研究を続けている京都産業大学の佐川英夫教授だ。金星からホスフィンを検出できたことについて「宝くじを買って当たったような感じ」と明かす。  元々はこの研究チーム、太陽系外の惑星に生命がいないか研究を続けているグループ。佐川英夫教授は「系外惑星を調べると言ってもなかなかすぐにはできないので、言い方は悪いのですが、練習がてら身近な太陽系の金星なり火星などを調べてみようと思って、ポイントで観測したら、その金星に(ホスフィンが)見つかった」と経緯を明かす。

 金星にはないと考えられていたホスフィン。まさに「棚からぼたもち」だった。観測に使われたのは、星や惑星が放つ電波をとらえる電波望遠鏡だ。ホスフィンがあった場合、特定の電波が弱くなるという特徴を事前に把握していたため、発見につながったという。  検出されたホスフィンの量からは火山や雷の影響であると考えづらく、断定はしきれないものの、選択肢として浮かびあがったのが「生命や微生物」の可能性だった。 「研究者としては今回の発見に非常に驚いています。なぜホスフィンがあるのかというのを説明するために、これからさまざまな研究が金星に関して進められていくと思います」  これまでの自然科学や天文学などの研究に一石を投じる結果となった、今回の発表。佐川教授は、研究の視野が広がることに期待感を示す。 「実は生命というのはいろいろな場所にあるんだと、地球だけが特別じゃないんだと、そういう研究のテーマができると思っています。もしかしたら意外と身近にいるかもしれないですね。地球外生命体は」 (ABEMA/『ABEMAヒルズ』より)

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