「四肢がなく両胸が抉り取られたほか、内臓もなくなっていた」島根の女子大生(19)が無惨に殺害された「元・未解決事件」が“迷宮入り”しなかった意外なきっかけ
被害者のMさんは香川県坂出市の出身。 地元の県立高松商業高校を卒業後、島根県立大学総合政策学部への進学を機に、この年4月から親元を離れて島根県浜田市内にある大学の女子寮で生活していた。 高校2年生の夏にはアメリカにホームステイした経験があり、将来は英語を活かした仕事に就きたいとの希望を持っていたようだ。 大学では発展途上国の貧困や飢餓問題に取り組む国際ボランティアサークル「ユース・エンディング・ハンガー」に所属し、9月末に同大学でPGL(地球語としての平和国際会合)という国際学会が開催された際には、1年生ながら英語でのプレゼンテーションを行った。 このときの発表テーマは、畜産業に関わる「アニマル・ライツ(動物の権利)」について。それに先立って9月中旬には地元に帰省し、高校時代の英語の先生に原稿を添削してもらっていたという。いま風に言えば「意識が高い」タイプであり、当時の彼女を知る者は「明るくて真面目」と口を揃える。
女子寮からアルバイト先までの街灯も少なく坂道が続く道を徒歩で…
事件発生当日、Mさんはショッピングセンター「ゆめタウン浜田」(浜田市)内のアイスクリーム店でアルバイトをしていた。「ゆめタウン浜田」の従業員用通用口にある防犯カメラの映像には、10月26日の午後9時15分頃、白と黒のボーダーのワンピースと黒のレギンスを着用したMさんの姿が残されている。 女子寮から同店舗までは約2.5キロメートルほど離れており、街灯も少なく坂道が続く。成人女性でも30分から40分はかかる道のりで、タクシーを何人かで相乗りする学生も多かったが、Mさんは留学費用を稼ぐために徒歩で通勤していた。 じつはMさんは、アルバイト先をアイスクリーム店から居酒屋へと変更する予定だった。時給も立地も良く、28日から居酒屋で働くつもりだったが、アイスクリーム店の店長が代わりが見つかるまで待ってほしいと頼み込んで期間を延長していたようだ。その矢先、Mさんは犯人に目をつけられ、アルバイトからの帰り道で被害に遭ってしまう。
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