広瀬すず“梅”の初恋相手役は井之脇海 伊藤英明、内田有紀、ディーン・フジオカ、田中圭ら追加キャスト一挙解禁!<津田梅子>
広瀬すずが“新5000円札の顔”=津田梅子を演じるスペシャルドラマ「津田梅子 お札になった留学生」(夜9:00~、テレビ朝日系)が3月5日(土)に放送される。すでに解禁されている池田エライザ、佐久間由衣に続き、この度、第3弾キャストが一挙に発表された。宮澤エマ、井之脇海、伊藤英明、内田有紀、原田美枝子、ディーン・フジオカ(DEAN FUJIOKA)、田中圭、平岩紙が、明治という変革の時代を生き抜いた個性豊かな登場人物たちを鮮やかに体現する。 【写真を見る】広瀬すず、池田エライザ、佐久間由衣のゴージャスなドレス姿 同作は、日本初の女子留学生としてアメリカに渡り、ガールズパワーで女子教育の道を切り拓いた津田梅子(幼名・梅)の青春を描くスペシャルドラマ。結婚や仕事について悩む等身大の姿にもスポットを当て、“誰も知らない津田梅子”を丁寧につづっていく。 ■宮澤エマ、井之脇海が“留学生仲間”に! 梅には、ともにアメリカ留学をやり遂げた2人の親友・山川捨松(池田)と永井繁(佐久間)がいるが、もう1人大きな支えとなった留学仲間に、吉益亮(よします・りょう)がいる。彼女は眼病にかかって1年足らずで帰国してしまうが、その10年後、留学を終えた梅と再会し、友情を育んでいく。亮を演じるのは宮澤。優しさの中に強い意志を秘めた女性を、真っすぐ表現している。 梅と同様に海外に留学し、のちに学者として活躍する・神田乃武(かんだ・ないぶ)を演じるのは、井之脇。梅は神田に淡い恋心を抱くが、そんな梅の思いに気付かぬまま、神田は捨松に好意を寄せる展開に。 ■伊藤英明と内田有紀が両親の苦悩を表現! 原田美枝子は晩年の梅に 梅の両親を演じるのが、伊藤と内田。梅の父・津田仙(つだ・せん)は自身も渡米経験を持ち、わずか6歳の梅を留学生としてアメリカに送り出すことを決意した豪胆な人物。先進的な思想とチャレンジ精神が旺盛な仙を、伊藤が豪快に演じる。 そして、娘を愛しながらも、西洋式の考えを身に着けて帰国した梅の心情を理解しきれない母・初(はつ)の苦悩を、内田が繊細な演技で表現。 さらに、原田が広瀬からのバトンを受け取って晩年の梅に扮(ふん)し、作品全体のナレーションも担当する。 ■ディーン・フジオカ、田中圭、平岩紙が時代を彩った歴史上の人物に 同作では、明治というエネルギーに満ちた時代の息遣いも鮮やかに描写。誰もが知る歴史上の人物も多数登場し、物語を彩る。その1人が、初代文部大臣・森有礼(もり・ありのり)。梅らが留学した際は、現地で彼女たちを手厚くサポートし、常に梅のメンター的存在であり続けた森を、ディーンがスマートに演じる。 初代内閣総理大臣・伊藤博文(いとう・ひろぶみ)を田中が演じることも決定。近代日本の礎を築いた元老の若かりし頃を、田中が人間味たっぷりに造形していく。 また、平岩が桃夭女塾(現・実践女子大学)を作った歌人・下田歌子(しもだ・うたこ)に扮(ふん)し、梅とはまた違うタイプの教育者としてドラマの世界に降り立つ。 ■「津田梅子 お札になった留学生」主な登場人物 津田梅(つだ・うめ)…広瀬すず(ひろせ・すず) 日本の女子教育の先駆者。女子英学塾(現在の津田塾大学)の創設者。後に津田梅子と名乗るようになる。1871年、洋行経験のある父・仙に勧められるがままに、岩倉使節団に随行する女子留学生の1人として6歳で渡米。女子留学生の中で最年少だった梅は仲間たちにかわいがられる。真っすぐな性格で心(しん)が強く、しっかりした意志を持っている。知的好奇心が旺盛で、やりたいと思ったことにはチャレンジするタイプだが、恋愛にはかなり奥手。 山川捨松(やまかわ・すてまつ)…池田エライザ(いけだ・えらいざ) 梅の留学仲間で、アメリカの大学を卒業した初の日本人女子。幼名は“咲”だったが、留学する際に、母親が「捨てて待つ」という意味で“捨松”と名づけた。自分には帰る場所がないという覚悟で留学に臨み、名門ヴァッサー大学で英文学を専攻。優秀な成績を修める。帰国後は、17歳年上の陸軍卿・大山巌(おおやま・いわお)の後妻に。そんな捨松の選択に、梅は「自立せず結婚して夢を捨てるのか」と激しく反発するが…。 永井繁(ながい・しげ)…佐久間由衣(さくま・ゆい) 9歳のとき、梅らと共に留学し、10年間アメリカで過ごした。アメリカでは音楽の才能を伸ばし、ヴァッサー大学音楽学校に入学。帰国後は音楽教師として仕事を始める。同時期に留学していた海軍軍人・瓜生外吉(うりゅう・そときち)と、当時としては珍しい恋愛結婚をする。仕事と家庭を両立させながら活躍した女性でもある。眼鏡女子。 吉益亮(よします・りょう)…宮澤エマ(みやざわ・えま) 14歳のとき、梅らと共にアメリカに留学するが、眼病にかかって1年足らずで帰国する。留学を終えて帰国した梅と約10年ぶりに再会。女子向けの英語塾を開きたいという夢を持っている。 神田乃武(かんだ・ないぶ)…井之脇海(いのわき・かい) 梅らと同様に留学しており、当時の日本では最も英語が堪能な人物と評されていた。のちに学者としても活躍する。梅は淡い恋心を抱くが、神田は捨松に好意を抱いている。 津田仙(つだ・せん)…伊藤英明(いとう・ひであき) 梅の父。農学者であり、教育者。江戸幕府の使節団の通訳としてアメリカに渡った経験を持ち、英語も堪能。先進的な考えの持ち主で、1871年、女子留学生を岩倉使節団に随行させる企画が決まると、6歳の梅子を応募させる。 津田初(つだ・はつ)…内田有紀(うちだ・ゆき) 梅の母。自由で常に新しいことにチャレンジするタイプの夫を陰ながら支えていた。梅の留学には反対していたものの、最後は腹をくくって娘を送り出した。梅の帰国後は、西洋の思想を身に着けた娘の苦悩を十分に理解してあげることができず、心を痛める。 津田梅<晩年>(つだ・うめ)…原田美枝子(はらだ・みえこ) 塾長を退いたのち、病気療養のため鎌倉の別荘で過ごす。 森有礼(もり・ありのり)…ディーン・フジオカ 梅子らが留学した際は、初代駐米公使である“少弁務使”という立場でワシントンに駐在しており、彼女たちのホームステイ先を探すなど何かとサポートした。梅子らが、アメリカ留学中に頼りにした人物。1885年の内閣制度の成立とともに、第一次伊藤内閣の下、初代文部大臣に就任。森の存在は、梅子にとって常に大きな支えだったが…。 伊藤博文(いとう・ひろぶみ)…田中圭(たなか・けい) 明治維新後、1868年から政府に出仕し、重職を歴任。1871年には岩倉使節団にも参加し、留学生として随行した6歳の梅に会っている。一時期、妻と娘の西洋教育のため、梅子を家庭教師として伊藤家に迎え入れる。1885年に内閣制度を創設し、初代内閣総理大臣に就任。近代国家づくりを主導した。 下田歌子(しもだ・うたこ)…平岩紙(ひらいわ・かみ) 明治から大正にかけて活躍した教育者であり、歌人。桃夭女塾(現在の実践女子大学)を作った人物で、梅子を教授として迎える。しかし、桃夭女塾は上流階級の子女に西洋式マナーを教える学校であり、梅が望む教育の場ではなかった。 ■「津田梅子 お札になった留学生」あらすじ 明治4年、6歳の津田梅は尊敬する父・仙(伊藤英明)の勧めで、日本初の女子留学生としてアメリカに渡ることになった。当時の日本には女性が質の高い教育を受けられる場がなく、優秀な男性を育てるためには母親にも教養が必要だとする北海道開拓使の肝いりで、女子留学生の派遣が決まったのだ。梅のほかには14歳の吉益亮と上田悌、11歳の山川捨松、9歳の永井繁がおり、メンバーの中で最も幼いのが梅だった。 仙から「国の期待を背負っていることを忘れるな」と諭された梅子は、小さいながらに母・初(内田有紀)ら家族と離れる寂しさをこらえ、使命を胸に刻んで渡米する。 アメリカで学び始めて1年後、目の病気にかかった亮と激しいホームシックに襲われた悌の帰国が決まった。優しい性格の亮を慕っていた梅は大きなショックを受けるが、父の言葉を思い出し、涙をこらえて留学を続ける。そんな梅を何かとサポートしたのは、のちに初代文部大臣となる森有礼(ディーン・フジオカ)だった。 明治15年、17歳になった梅(広瀬すず)は11年間におよぶ留学を終えて帰国。共に留学をやり遂げた捨松(池田エライザ)や繁(佐久間由衣)と「誰もが学ぶことのできる英語学校を作ろう」と夢を語り合う。 ところが、留学中に北海道開拓使は解散されており、事業を引き継いだはずの文部省は女子留学生に無関心で、梅は働く場所すら見つからない。国費留学生として国のために役立つ存在にならなければと思い続けてきた梅は、がくぜん。しかも、日本での女性の地位の低さにカルチャーショックを受ける。 そんな中、繁が留学で出会った男性と結婚すると言いだす。日本の結婚は男女が対等ではないと考える梅は、心から祝福することができない。また、梅は繁の紹介で出会った大学教授・神田乃武(井之脇海)に胸をときめかせるが、彼は捨松に好意を寄せていることが分かり…。 その後、梅は伊藤博文(田中圭)の妻子の家庭教師として住み込みで働くことになる。