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ビットコイン市場で存在感を増す個人投資家──いずれは「サトシ」で取引か

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CoinDesk Japan

暗号資産(仮想通貨)市場では2017年末以降、機関投資家が個人投資家から主導権を奪うと言われてきた。 現実は、今後4年で個人投資家が市場の強いポジションに留まり、ビットコインの毎日の供給量の半分以上を吸収する可能性があるという。デリバティブ取引所「ZUBR」は先週、興味深い分析レポートを公開した。 「2024年に予定されるビットコインのマイニング報酬半減期の頃には、個人投資家はビットコインの新規供給量の50%以上を吸収するだろう」(同レポート)同レポートによると、1~10BTCを保有するウォレットのアカウント数(以下、この記事では個人投資家と呼ぶ)は急速に増加している。ビットコインが2017年末に史上最高値を記録して以降、個人投資家ウォレット数は2倍以上増え、2020年6月はじめには21万5000に達した。個人投資家は合計で50万(約4900億円)超のビットコインを保有、2019年初めから10万以上増加している。

2024年のビットコインマイニング半減期

2024年に次の半減期を迎えると、日量約450BTCがマイニングされることになる。 今後4年間、需要がこのまま推移すると仮定すると、個人投資家が1日に吸収するビットコインは約250。4年後の1日の供給量の半分以上を占める。「ビットコインには完璧な供給曲線があり、総供給量(最大供給量)はすでに明らかになっている」(クオンタム・エコノミクスのアナリスト、ジェイソン・ディーン氏)

将来は「サトシ」が一般的に

2020年、個人投資家の残高は毎月、増加している。3月にはビットコイン価格が40%近く下落したが、個人投資家が保有するビットコインが減少した月はまだない。 2019年4月以降、減少した月はない。遡ると2009年の「最初のブロック(ジェネシスブロック)」のマイニング以来、個人投資家の残高がマイナスになった月はほとんどない。長期保有心理は、個人投資家がビットコインを交換手段ではなく、価値保存の手段と考え、さらなる価格上昇を期待して可能な限り保有を続けていることを示しているのかもしれない。実際、ビットコイン価格が一時5000ドルを下回った3月12日の「ブラック・サーズデー」は、暗号資産への脅威というよりも、個人投資家にはユニークな買いのチャンスと捉えられたようだ。事実、複数の仲介会社は当時、手持ちのビットコインを可能な限り個人投資家に売却しており、なかには初めて購入する個人投資家も存在して、通常時の2~3倍の量を購入しているとCoinDeskに語っていた。市場にはまもなく、ビットコインをより小さな単位「サトシ」で取引する個人投資家が大勢登場する可能性もある。1サトシは、0.0000000001BTC(約0.009円)。「将来、1ビットコインを手に入れることは極めて難しくなり、ほとんどは『サトシ』で取引されるようになるだろう。特に個人投資家の場合、ほぼ確実にそれが普通になるだろう」(ディーン氏) 翻訳:CoinDesk Japan編集部 | 編集:増田隆幸、佐藤茂 | 写真:Chainalysis via Zubr Research | 原文:First Mover: The Return of the Bitcoin Retail Investor (and Why That’s a Good Thing) | ※編集部より:ジェネシスブロックは2009年です。お詫びして訂正いたします。

CoinDesk Japan 編集部

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