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「大坂城に次ぐ規模」だったのに… 佐賀の名城跡、知名度不足の理由と知ってほしい価値

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西日本新聞

 結果、天守閣の存在を示す確かな証拠がないとして許可は下りなかった。しかし、男性は別の理由もあったと考える。「国や県の役人が『歴史的な背景もあり難しい』と言っていた。あの時代、朝鮮侵略を掲げた拠点を盛り上げることはできなかったのだろう」。実際、町には計画に反対の声が多数寄せられたという。「時代に阻まれた」     ◆   ◆  五層七階の天守閣の存在は後に広く知られた。現在はバーチャルリアリティー(VR)映像で往時の名護屋城を体感しながら城跡巡りを楽しめる。それでも、近年は来場者数が伸び悩んでいる。  市は4月、知名度アップに向け情報発信などを行う「肥前名護屋城室」を設置。動画投稿サイト「ユーチューブ」を活用し、秀吉に扮(ふん)した職員が城跡の歴史をシリーズで配信する活動を7月に始めた。県も本年度、城跡と陣跡の活用を目指すプロジェクトを始動させ、本腰を入れた。  市民も模索する。ツーリズム協議会は、短時間でも観光客が城跡巡りを楽しめるガイドコースを検討中。別の市民団体は「名護屋城検定」を設けて人々の関心を上げる構想を描く。  8月22日、名護屋城跡に関するイベント発表会に出席した山口祥義知事は「今は未完の大器だが、見えない価値を強みにし、名護屋城の時代が来るよう力を入れていく」と意気込んだ。  変化の可能性を秘める名護屋城跡。かつて全国の大名たちが集ったように、歴史ファンや観光客でにぎわう“聖地”になれるか。 (津留恒星)

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