20年前に100万円で購入した”金”を売ったら5倍の「500万円」に!所得税はいくらかかるのでしょうか?
500万円で金を売却したときの所得税額の例
実際に発生する所得税額は、ほかの所得の金額により異なります。今回は、以下の条件で所得税額を計算しましょう。 ・金を100万円で購入し、20年後に500万円で売却した ・売却に費用はかかっていない ・ほかの譲渡所得はない ・売却したのと同じ年の給与所得が300万だった ・給与所得は社会保険料控除や給与所得控除などを引いたあとの金額とする 条件を基にすると、金の譲渡益は400万円、譲渡所得は350万円のため、課税金額は175万円です。給与所得と合算すると475万円となり、この金額から所得税額を求めます。 所得税の計算はまず基礎控除48万円を引くため、総所得金額は427万円です。総所得金額が427万円のときの所得税率は20%、控除額が42万7500円なので、今回のケースでは所得税が42万6500円かかります。
金の売却利益も所得税が課される
金を売って利益を得た場合、通常の売却なら譲渡所得、営利目的なら事業所得や雑所得として所得税の課税対象になります。譲渡所得として課税される金額は、金の保有期間で変動するため、保有期間が分かるものがあるといいでしょう。 保有期間が5年を超えている場合と5年以内の場合とでは、課税金額が異なります。なるべく税額をおさえて金を売りたいときは、保有期間が5年を超えるまで待つことがおすすめです。 なお、実際に所得税の計算をするときは、金を売った際の譲渡所得以外に、給与所得などほかの所得を合算してから計算するため、計算をする際には注意が必要です。 出典 国税庁 タックスアンサー(よくある税の質問) No.3161 金地金の譲渡による所得 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー 監修:高橋庸夫 ファイナンシャル・プランナー
ファイナンシャルフィールド編集部