確かに国産ワゴン! だが確実にアメリカン! イジリ倒したクラウン&サニーのワゴンがクールすぎる【34th MOONEYES Street Car Nationals】
昭和生まれの実用ワゴンをカッコよく乗りこなす
2022年5月15日(日)、3年ぶりにお台場で開催された「ストリートカーナショナルズ」(略してSCN)。アメリカのカスタムカルチャーを発信する「ムーンアイズ(MOONEYES)」が、1987年から開催している国内最大級のカスタムカーショーだ。1200台以上がエントリーした会場のなかには、クラウンバンやセドリックバン、サニー・カリフォルニアといった昭和世代のステーションワゴンたちが一大勢力を誇っていた。 【画像】アメリカの香り濃厚な国産ステーションワゴンたちの写真(全72枚)
ステーションワゴンというジャンルはアメリカ発祥
近年はSUVにその座を奪われてしまったが、実用的なファミリーカーといえばかつては「ステーションワゴン」だった。1989年(平成元年)にスバル・レガシィツーリングワゴンGTが登場し、スポーティなツーリングワゴンというジャンルが確立してからは、各メーカーでその人気に追随したものだ。 しかし昭和時代に生まれたステーションワゴンたち、メーカーやモデル、用途によって「ワゴン」「ステーションワゴン」「バン」「エステート」など呼び名はさまざまなれど、つまりはセダンをベースにリヤ部分をワゴンにしたタイプのクルマたちは、いまなおノスタルジーを誘うだけでなく、カスタムのベース車両として人気がある。しかもSCNのようなアメリカンカスタムの祭典にも、数々のステーションワゴンが違和感なくマッチしているのはちょっと不思議だ。 これは、元々ステーションワゴンなるジャンルが成立したのが、自動車先進国だった20世紀初頭のアメリカだったことも関係しているだろう。古くは1910年ごろ、フォードT型に木製ワゴンボディを架装した6人乗りモデルが登場していて、1920年代には各メーカーが「ウッディ」と呼ばれるタイプの車両を販売。戦前の段階で、商用車としてもファミリーカーとしても、ステーションワゴンは人気を博すようになっていた。 戦後の日本車もアメリカの枠組みを継承し、ステーションワゴンのモデルがセダンとともに販売された。経済成長とともに、豪華仕様として木目パネルが奢られたりしたのも、古き良きアメリカのイメージを踏襲したもの。それゆえに、キチンと手をかければ、昭和期の国産ステーションワゴンも立派にアメリカンなテイストを演出できるのだ。
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