青森市の西市長は統合新病院の整備場所の決定について、青森県から「課題への解決策について示していただいた」とし、今後は、住民の不安解消に努めると市議に説明しました。 市議会議員向けに開かれた統合新病院の整備場所に関する説明会。県営スケート場周辺を整備候補地とすることで県と合意したことについて西市長は。 【西市長】 「県に対する様々な確認作業を行っている中で、提案の根拠やそこで生じる“課題への解決策”についても示していただいたことや、地域住民等のご意見なども踏まえ、市として同エリアを候補地としても良いのではないかとの考えに至ったものでございます」 市議からは、合意に伴う“課題解決のための具体策”について質問が。 「サンドームを含む市有施設の移転について、県が市に協力すること」という内容については。 【木下靖市議】 「この協力というのは一体どれぐらいのものなのか」 「全然示されていない、具体策というにはあまりにも漠然としているなと」 【赤坂寛副市長】 「一般的な話で申し上げますと、施設が立ち退くわけですから、一般的な補償的な内容に準じていくものかと理解しているところでございます」 「今後細かな条件については、県と今後協議を進めていくことになります」 【木下靖市議】 「協力の度合いが全く示されていないのに、これをもって合意したということですから、合意の理由としては非常に不完全」 「セントラルパーク地区への新駅整備の検討」については。 【木下靖市議】 「検討自体はこれまでもされてきたことだと思いますし、課題解決のための具体策として、あまりにもお粗末ではないかと考えますけども」 【赤坂寛副市長】 「その（統合新病院の）最寄り駅という意味合いでの新駅整備になりますので、時期を見据えた上での駅整備ということでございますので、これまでよりもかなり前に進んでいるものと認識してございまして」 また、周辺住民にアンケートを取った2日後に合意に至ったことについては。 【相馬純子市議】 「正直私もずいぶん早い決定だなと思いました」 「もう先に決定していたのではないか、という思いを抱く方も多いんじゃないかと思うのですが」 【西市長】 「地域住民のアンケート結果につきましては、市および県で共有しております、私もすべて目を通しております」 「地域住民の皆様からいただいた課題として、受け止めているところであります」 「今後に関しましては、当然ですが地域住民の方々には不安を解消するためのご説明を続けていくことになりますし、そのための必要な対策を打っていくことになると思いますので」 この後の定例会見で西市長は、新駅から統合新病院へのアクセスについて次のように述べました。 【西市長】 「そこ（統合新病院）へのアクセスもきちんとした形を作らなければ、今度は市民が不便を強いられることになる。そういうことが無いように、例えば連絡バスとかそういうものが必要になってくるのではないかと思います」 また新駅周辺のまちづくりについては…。 【西市長】 「スポーツが中心のエリアというふうになりますけれども、まちづくりとしてはそれだけではやっぱり私は不十分だと思ってまして、他にも文化施設ですとか、文化とか教育を絡められるようなそういった機能が必要になってくると思います」